インドネシア 企業きぎょうがワクチン独自どくじ購入こうにゅう 不公平ふこうへい感かん生うむと懸念けねんの声こえ

インドネシアでは新型しんがたコロナウイルスワクチンを、企業きぎょうが独自どくじに購入こうにゅうして接種せっしゅを進すすめる取り組とりくみが始はじまり、専門せんもん家かからは政府せいふが進すすめる接種せっしゅを待まつ人ひとたちとの間まで、不公平ふこうへい感かんを生うむなどと懸念けねんの声こえも出でています。

インドネシアは新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん者しゃが170万まん人にん余あまりと、東南アジアとうなんあじあで最もっとも多おおく、政府せいふはことし1月つきから医療いりょう従事じゅうじ者しゃや高齢こうれい者しゃなどを優先ゆうせんして、ワクチン接種せっしゅを進すすめています。

4月つきまでには対象たいしょうとなるおよそ4000万まん人にんの接種せっしゅを完了かんりょうさせる計画けいかくでしたが、まだ終おわっていません。

こうした中なか、経済けいざい団体だんたいが主導しゅどうして企業きぎょうが資金しきんを出し合だしあって、独自どくじに購入こうにゅうしたワクチンを従業じゅうぎょう員いんらに接種せっしゅする取り組とりくみが18日にちから始はじまり、首都しゅとジャカルタ近郊きんこうにある製紙せいし会社かいしゃの工場こうじょうではおよそ4000人にんを対象たいしょうに接種せっしゅが行おこなわれました。

製紙せいし会社かいしゃの代表だいひょうは「従業じゅうぎょう員いんへの接種せっしゅを早はやく進すすめ、企業きぎょう活動かつどうが通常つうじょうに戻もどることを期待きたいしている」と話はなしていました。

接種せっしゅには中国ちゅうごく国有こくゆうの製薬せいやく会社かいしゃシノファームが開発かいはつしたワクチンが使つかわれ、これまでに2万まん2700社しゃ余あまりがこの取り組とりくみに参加さんかしているということです。

現地げんち在住ざいじゅうの外国がいこく人じんもこの取り組とりくみを通をつうじて接種せっしゅが受うけられることから、日系にっけい企業きぎょうの中なかでも参加さんかを検討けんとうする動うごきが出でています。

しかし、この取り組とりくみについて専門せんもん家かなどからは「政府せいふが進すすめる接種せっしゅを待まつ人ひとたちとの間まで不公平ふこうへい感かんが生うまれる」とか「ワクチンが不正ふせいに売買ばいばいされる可能かのう性せいがある」などとして懸念けねんの声こえも出でています。

ソース：NHK ニュース