はじめに仕事をした時間です。
1日当たりの平均時間が減少しました。
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【データで詳しく】新型コロナで変わる私たちの働き方
2021-05-20 10:45:11

新型コロナウイルスの影響で私たちの働き方が変化しています。営業時間の短縮などで1人当たりの仕事の時間が減少したほか、通勤時間帯の分散も進んでいることがNHKの調査でわかりました。
NHKは5年に1度「国民生活時間調査」を実施していて、去年10月に10歳以上の7200人を無作為に選び、59%にあたる4247人から回答を得ました。
食事や睡眠、それに通勤や子どもの世話などの行動を15分ごとに2日間にわたって記録してもらい、生活の変化を分析します。
仕事をした時間 大幅に減少

▽男性は7時間52分と5年前の前回調査から35分減少し、
▽女性は5時間42分と前回調査から31分減少しました。
現在の調査方法となった1995年以降、男性、女性ともに増加、または横ばいが続いていましたが、今回初めて、男性は8時間を、女性は6時間を下回りました。
また、10時間を超えて働いた人は15%で前回から8ポイントと大きく減少しました。
一方で、0時間だった人は前回から4ポイント増加して16%となり、これまでで最も多くなりました。
▽女性は5時間42分と前回調査から31分減少しました。
現在の調査方法となった1995年以降、男性、女性ともに増加、または横ばいが続いていましたが、今回初めて、男性は8時間を、女性は6時間を下回りました。
また、10時間を超えて働いた人は15%で前回から8ポイントと大きく減少しました。
一方で、0時間だった人は前回から4ポイント増加して16%となり、これまでで最も多くなりました。
“コロナ自粛”の業種で大きく変化
こうした仕事の時間の減少は働き方改革に加え、新型コロナウイルスの影響も受けていると見られます。

自粛が求められた飲食業や旅行業などを含む「販売職・サービス職」では労働時間が0時間だった人の割合が29%と、前回・5年前より11ポイント増加しました。
時差通勤・在宅勤務の動きも
出勤時間帯にも変化が見られました。
ピークの午前7時半から8時の間に通勤した人の割合は22%と前回から3ポイント減少した一方で、午前9時半から午前10時にかけて出勤した人は5%で、前回から1ポイント増加するなど午前9時半から正午にかけて通勤する人の割合が増え、分散の動きが見られます。
ピークの午前7時半から8時の間に通勤した人の割合は22%と前回から3ポイント減少した一方で、午前9時半から午前10時にかけて出勤した人は5%で、前回から1ポイント増加するなど午前9時半から正午にかけて通勤する人の割合が増え、分散の動きが見られます。

また、自宅で仕事をした人の割合は、
▽東京圏では前回より10ポイント増えて12%、
▽大阪圏では7ポイント増えて11%となっています。
▽東京圏では前回より10ポイント増えて12%、
▽大阪圏では7ポイント増えて11%となっています。

調査と分析を担当したNHK放送文化研究所世論調査部の渡辺洋子 研究員は「時差通勤やテレワークをはじめとした感染防止対策の広がりが働き方改革を後押しし、長時間労働が減ったと見られる」と指摘しています。
その一方で、「自粛が求められた業種を中心に働くことができなかった人も多いとみられ、ネガティブな影響もみられる」と分析しています。
その一方で、「自粛が求められた業種を中心に働くことができなかった人も多いとみられ、ネガティブな影響もみられる」と分析しています。
家事をする時間 男女ともに増加
そして、今回の調査では、20歳以上の男女ともに家事をする時間が増加したことがわかりました。

まず1日当たりの家事の時間の平均。
男性は休日に大幅に増加しました。
▽土曜日が1時間58分と前回から32分増加、
▽日曜日が2時間15分と前回から34分増加となりました。
また、
▽平日も1時間9分と前回から15分増加しはじめて1時間を超えました。
一方で、女性の家事時間も平日は4時間34分と、16分の増加になっています。
男性は休日に大幅に増加しました。
▽土曜日が1時間58分と前回から32分増加、
▽日曜日が2時間15分と前回から34分増加となりました。
また、
▽平日も1時間9分と前回から15分増加しはじめて1時間を超えました。
一方で、女性の家事時間も平日は4時間34分と、16分の増加になっています。
女性の家事の時間が減らない理由は…
男性の家事の時間が増えたにもかかわらず、女性の家事の時間が短縮されていない要因の1つは、子どもを世話する時間の増加です。

小学校入学前の子どもがいる30代から40代の女性の平日の家事時間をみると、
▽「買い物」は28分と10分減少している一方で、
▽「子どもの世話」は7時間11分で、前回から1時間26分と大幅に増加しています。
渡辺洋子 研究員は「新型コロナウイルスの影響で子どもを保育園などに預けることを控えたり利用時間を短くしたりしたことなどが背景に考えられる」と分析したうえで「長時間労働の減少により男性の家事参加が大きく進んだといえるが、コロナによりそれ以上に女性の育児に関わる時間が増加したといえる」と話しています。
▽「買い物」は28分と10分減少している一方で、
▽「子どもの世話」は7時間11分で、前回から1時間26分と大幅に増加しています。
渡辺洋子 研究員は「新型コロナウイルスの影響で子どもを保育園などに預けることを控えたり利用時間を短くしたりしたことなどが背景に考えられる」と分析したうえで「長時間労働の減少により男性の家事参加が大きく進んだといえるが、コロナによりそれ以上に女性の育児に関わる時間が増加したといえる」と話しています。
ソース:NHK ニュース