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ミャンマー軍司令官 来年中に民政移管に着手する考え示す
2021-05-22 20:13:50

ミャンマー軍トップのミン・アウン・フライン司令官はクーデター以降、海外メディアでは初めて香港のテレビ局のインタビューに応じ、来年中に民政移管に着手する考えを示しました。抗議活動を続ける市民や、国際社会の理解を得ようというねらいがあるものと見られます。
ミン・アウン・フライン司令官は香港のフェニックステレビのオンラインインタビューに応じ、その内容が22日放送されました。
この中でミン・アウン・フライン司令官は「我が軍の目的は、複数政党制の民主主義に基づく連邦国家の実現だ。状況が許せば1年以内、あるいは1年半以内に進めていくことになるだろう」と述べ、来年中に民政移管に着手する考えを示しました。
軍による統治は一時的なものだと改めて強調し、抗議活動を続ける市民や、国際社会の理解を得ようというねらいがあるものと見られます。
ただ、放送されたインタビューでは、民政移管の前提となる選挙の実施時期への言及はありませんでした。
また、司令官は、メディアが現地の人権団体の調べを元に、治安部隊の発砲などで死亡した市民が800人以上に上ると報じていることについて「実際の死者数はおよそ300人にとどまる。警察にも47人の死者と200人を超えるけが人が出ている」と述べ、報道は正しくないと主張しました。
ソース:NHK ニュース