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WBSS優勝ゆうしょう井上いのうえ尚弥なおや 一夜いちや会見かいけん最強さいきょう証明しょうめいしていく

2019-11-08 08:04:53

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ボクシングでその階級かいきゅうもっとつよ選手せんしゅめる「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」で優勝ゆうしょうした井上いのうえ尚弥なおや選手せんしゅが、決勝けっしょうからいちけて会見かいけんし、「たのしかった。ここまでたら最強さいきょう証明しょうめいしていくだけだ」と今後こんごけて決意けついしめしました。

「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」は、ことなる団体だんたい世界せかい王者おうじゃなどがトーナメントであらそって、その階級かいきゅうもっとつよ選手せんしゅめる大会たいかいです。

バンタムきゅう団体だんたい統一とういつチャンピオンの井上いのうえ選手せんしゅは、ななにちよる決勝けっしょうで、かいきゅう制覇せいはたしたフィリピンのノニト・ドネア選手せんしゅ相手あいてに、苦戦くせんしながらも判定はんていしこの階級かいきゅう初代しょだい王者おうじゃとなりました。

井上いのうえ選手せんしゅは、試合しあいからいちけたはちにち横浜よこはま会見かいけんし、左目ひだりめうえはりったという傷痕きずあとのこかおについて「心地ここちいいですね。やっとボクサーになれたというか、このきずがうれしい。すごくハラハラしたとおもが、自分じぶんなぐりあってこそボクシングだという気持きもちがあるのでたのしかった」と激闘げきとう振り返ふりかえりました。

序盤じょばん相手あいてのパンチでうえれて出血しゅっけつし、視界しかいぼやけるというアクシデントにも見舞みまわれましたが、「うまく状態じょうたいかくしながらたたかえた。自分じぶん冷静れいせいさとゲームプランかみ合かみあった」と、ピンチのなかでの試合しあいはこびをみずから評価ひょうかしました。

だい11ラウンドにボディーブローでダウンうばった場面ばめんについては、「前半ぜんはん相手あいてひだりフックを警戒けいかいしてボディーをてなかった。終盤しゅうばんにさしかかり、タイミングった。完全かんぜんにねらっていた」と振り返ふりかえりました。

注目ちゅうもくされる今後こんごについては、「ここまでたら最強さいきょう証明しょうめいしていくだけなので、いまのバンタムきゅうのこなん試合しあいやるからないが、充実じゅうじつしたたたかをしていきたい」とはなし、よりつよ相手あいてとの試合しあい希望きぼうしていました。

アクシデント乗り越のりこえ「世界せかい最強さいきょう」を証明しょうめい

「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」でバンタムきゅう初代しょだい王者おうじゃとなった井上いのうえ尚弥なおや選手せんしゅ決勝けっしょうは、右目みぎめうえはじめてのアクシデントを乗り越のりこえ、「世界せかい最強さいきょう」とともにみずからの成長せいちょう証明しょうめいするたたかぶりでした。

たれつよさは証明しょうめいできたかな」、井上いのうえ選手せんしゅ決勝けっしょうえたあと不敵ふてきみをせながらそうかたりました。

26さい井上いのうえ選手せんしゅ最大さいだい魅力みりょくは、軽量けいりょうきゅうとしては飛び抜とびぬけたパンチりょくこん大会たいかいいち回戦かいせんいちラウンドでノックアウト、準決勝じゅんけっしょうではラウンドでテクニカルノックアウトし、世界せかい王者おうじゃもと世界せかい王者おうじゃ早々そうそう退しりぞけて圧倒的あっとうてきつよさをせつけてきました。

おおくのメディア井上いのうえ選手せんしゅ優位ゆういつたえるなかでの決勝けっしょうは、かいきゅう制覇せいは成し遂なしとげた36さいのノニト・ドネア選手せんしゅ対戦たいせん。「フィリピンのせん光せんこう」とばれる強烈きょうれつひだりフックの使い手つかいてでした。

プロ46せんでテクニックと経験けいけんたかさを兼ね備かねそなえたなんてきに、19せん井上いのうえ選手せんしゅは、これまでにないほどの苦戦くせんいられました。

だいラウンド、相手あいて得意とくいするどひだりフックに顔面がんめんとらえられ、右目みぎめうえって出血しゅっけつしました。プロはじめて相手あいてのパンチでり「ドネア選手せんしゅじゅうえる」という状態じょうたいになったのです。

このアクシデントで距離きょりかんがつかめず、とくみぎストレートを的確てきかくてることができなくなりました。相手あいてのパンチにわせてカウンターをこともむずかしくなり、ぎゃくにパンチをけてぐらつく場面ばめんなんもありました。それでも井上いのうえ選手せんしゅは、まったあせりをせませんでした。

たおのはむずかしいポイント重視じゅうしでいこう」とみずからがかれた状況じょうきょう冷静れいせい判断はんだんし、ガードをたかげて攻撃こうげきをしのぎつつ、こまかいパンチで相手あいてあしめていきました。

そして終盤しゅうばんにはふたたペースをげ、だい11ラウンドに、これまでのたたかなん相手あいてにひざをつかせてきた強烈きょうれつひだりのボディーブローをめてダウンうばい、判定はんていにつなげたのです。

アクシデントのなか勝利しょうりもぎ取もぎとった井上いのうえ選手せんしゅには、相手あいてのパンチにくっしないたれつよさや、逆境ぎゃっきょう立ち向たちむかう気迫きはくといったみじかラウンドの試合しあいではることのできないすごみがかんじられました。

ボクシングの団体だんたい複数ふくすうあり「もっとつよ選手せんしゅだれか」という素朴そぼく疑問ぎもんこたえるためはじまった「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」。

井上いのうえ選手せんしゅは、はりほどのアクシデントを乗り越のりこえて勝利しょうりで、「世界せかい最強さいきょう」の実力じつりょくとともにみずからのおおきな成長せいちょう証明しょうめいしました。

試合しあいアメリカ大手おおてプロモーション会社かいしゃ複数ふくすうねん契約けいやくをしたことが発表はっぴょうされ、海外かいがいへの進出しんしゅつ視野しやれています。いま世界せかいもっと注目ちゅうもくするボクサーのいちにんとなった“モンスター”の今後こんご活躍かつやくおおきな期待きたいがかかります。
ソース:NHK ニュース