英語えいご民間みんかん試験しけん 導入どうにゅう予定よていだった大学だいがく 29日にちに新あらたな試験しけん方法ほうほう公表こうひょうへ

英語えいご民間みんかん試験しけんが延期えんきとなった波紋はもんは、その導入どうにゅうを決きめていた大学だいがくにも及およんでいます。全国ぜんこくの国立こくりつ大学だいがくで作つくる協会きょうかいは、今月こんげつ29日にちに、各かく大学だいがくごとに新あらたな試験しけん方法ほうほうを公表こうひょうすることを明あきらかにしました。

全国ぜんこく86の国立こくりつ大学だいがくでつくる「国立こくりつ大学だいがく協会きょうかい」は、去年きょねん３月さんがつ、英語えいごの民間みんかん試験しけんをすべての受験生じゅけんせいに課かす方針ほうしんを明あきらかにしました。

これに対にたいし、東北とうほく大学だいがくや北海道ほっかいどう大学だいがくなど４よっつの大学だいがくは、公平こうへい性せいなどに懸念けねんがあるとして導入どうにゅうを見送みおくりましたが、そのほかの大学だいがくは、合否ごうひ判定はんていや出願しゅつがん資格しかくなどに活用かつようする予定よていでした。

ところが、文部もんぶ科学かがく省しょうが今月こんげつ１いち日にちに、急きゅうきょ延期えんきを決きめたため、協会きょうかいで話し合はなしあった結果けっか、今月こんげつ29日にちに、各かく大学だいがくごとに新あらたな試験しけん方法ほうほうを受験生じゅけんせいに公表こうひょうすることで合意ごういしたということです。

８はち日にち、熊本くまもと県けんで開ひらかれた総会そうかいでは当初とうしょから多おおくの問題もんだいが指摘してきされていたにもかかわらず、協会きょうかいとして民間みんかん試験しけんの導入どうにゅうを決きめたことに対にたいして、一部いちぶの大学だいがくから批判ひはんの声こえが上あがりました。

豊橋とよはし技術ぎじゅつ科学かがく大学だいがくの大西おおにし隆たかし学長がくちょうは「試験しけんの前提ぜんていが崩くずれた今いま、国立こくりつ大学だいがくとして、文科ぶんか省しょうの案あんに対にたいして、しっかり意見いけんすべきだ。思考しこう停止ていしになってはいけない」と発言はつげんしました。

また、京都きょうと工芸こうげい繊維せんい大学だいがくの森もり迫さこ清貴きよたか学長がくちょうは「国立こくりつ大学だいがくとして、主体しゅたい性せいをって考かんがえるべきではないか」と指摘してきしました。

そのほかの国立こくりつ大学だいがくの学長がくちょうからは特とくに意見いけんは出だされませんでした。

ソース：NHK ニュース