サンマ漁獲ぎょかく量りょう 過去かこ最低さいていのおそれも

今こんシーズンのサンマの水揚みずあげ量りょうは、これまでのところ、記録きろく的てきな不漁ふりょうだったおととしの同おなじ時期じきの半分はんぶん以下いかにとどまっていて、シーズンを通をとおしての漁獲ぎょかく量りょうはこれまでで最もっとも少すくなくなるおそれも出でてきました。

漁業ぎょぎょう情報じょうほうサービスセンターによりますと、８月はちがつから本格ほんかく的てきに始はじまった今こんシーズンのサンマの漁獲ぎょかく量りょうは、先月せんげつ末まつまでの集計しゅうけいで１いち万まん9790トンでした。

これは去年きょねんの同おなじ時期じきの20％余あまり、半はん世紀せいきぶりの記録きろく的てきな不漁ふりょうだったおととしの同おなじ時期じきと比くらべても40％余あまりにとどまっています。

ここに来きて、サンマの群むれが沿岸えんがんでも見みつかるようになり、平年へいねんより半月はんつきから１いちか月かげつほど遅おくれて漁獲ぎょかくのピークを迎むかえていると見みられます。

こうした状況じょうきょうを受うけて、東京とうきょう・豊洲とよす市場しじょうでは先月せんげつ25日にちから31日にちまでのサンマの卸売おろしうり価格かかくが１いちキロ当あたり平均へいきんで500円えん前後ぜんごと、９月くがつの半分はんぶん以下いかに値下ねさがりしました。

しかし、サンマ漁りょうは今月こんげつ末まつころまででほぼ終了しゅうりょうするため、シーズンを通をとおしての漁獲ぎょかく量りょうは、データがある1950年ねん以降いこうで最もっとも少すくなかった1969年ねんの６ろく万まん3000トンを下回したまわるおそれも出でてきました。

サンマをめぐっては、北きた太平洋たいへいようでの資源しげん量りょうが減へっていることから、日本にっぽんや中国ちゅうごく、台湾たいわんなどが参加さんかした国際こくさい的てきな漁獲ぎょかく量りょうの規制きせいが来年らいねんから導入どうにゅうされることになっています。

ソース：NHK ニュース