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護送中に逃走の被告 大阪市内で身柄確保
2019-11-11 05:24:00

9日、大阪 東大阪市で大阪地方検察庁が車で護送していた男に逃走された事件で、11日午後2時ごろ男が大阪 北区の淀川にかかる橋で見つかり身柄が確保されました。
身柄が確保されたのは、9日の早朝に東大阪市内で大阪地検の護送車両から逃走していた大植良太郎被告(42)です。
大阪地検は覚醒剤の使用などの罪で起訴されている大植被告の保釈が取り消されたことを受け、事務官3人が大植被告を収容するため車で護送していました。
ところが「手錠がきつい」と言われた事務官が片方の手錠を外したところ、車内で暴れられたうえドアを開けて逃げられました。
行方を捜していた検察と警察は10日、大阪 住吉区内でよく似た男を発見しましたが車に乗って逃走されました。
その後、夕方になって車が大阪 北区で乗り捨てられているのが見つかったためその周辺で捜索を続けていました。
そして11日午後2時ごろ、大阪 北区の淀川にかかる十三大橋の上で警察が大植被告を発見し、身柄を確保しました。
大阪地検は覚醒剤の使用などの罪で起訴されている大植被告の保釈が取り消されたことを受け、事務官3人が大植被告を収容するため車で護送していました。
ところが「手錠がきつい」と言われた事務官が片方の手錠を外したところ、車内で暴れられたうえドアを開けて逃げられました。
行方を捜していた検察と警察は10日、大阪 住吉区内でよく似た男を発見しましたが車に乗って逃走されました。
その後、夕方になって車が大阪 北区で乗り捨てられているのが見つかったためその周辺で捜索を続けていました。
そして11日午後2時ごろ、大阪 北区の淀川にかかる十三大橋の上で警察が大植被告を発見し、身柄を確保しました。
橋の上で警察官に囲まれる
NHKは大阪市内で男が確保された際の様子を撮影しました。男は淀川にかかる十三大橋の上で複数の警察官に囲まれてパトカーに乗せられました。めがねをかけ灰色のニット帽をかぶり、白いマスクをかけているのが確認できました。男は両側を警察官に挟まれる形でパトカーの後部座席に座り、警察官とことばを交わす様子も確認できました。
住民 検察の対応に疑問の声も
被告が逃走した大阪 東大阪市の現場近くに住む人たちからは、身柄確保の知らせに安どの声が聞かれた一方、検察の対応に対する疑問の声も聞かれました。
近くの幼稚園に子どもを通わせる母親は「事件のあとは心配で雨戸を閉めていましたが、身柄が確保され、安心しました」と話していました。
また、小学生の子どもを持つ50代の母親は「確保されてほっとしましたが、土曜に事件が起きてからの男の足取りなど、わかっている情報は出してくれたほうが安心できたと思う。警察署の近くでなぜ手錠をはずしたのか疑問です」と話していました。
さらに、20代の女性は「逃走事案が2度起きているので、何かしらの対処をしてほしい」と話していました。
近くの幼稚園に子どもを通わせる母親は「事件のあとは心配で雨戸を閉めていましたが、身柄が確保され、安心しました」と話していました。
また、小学生の子どもを持つ50代の母親は「確保されてほっとしましたが、土曜に事件が起きてからの男の足取りなど、わかっている情報は出してくれたほうが安心できたと思う。警察署の近くでなぜ手錠をはずしたのか疑問です」と話していました。
さらに、20代の女性は「逃走事案が2度起きているので、何かしらの対処をしてほしい」と話していました。
相次ぐ失態 問われる検察の姿勢
大阪地検は先月30日にも収容しようとした被告の逃走を許していました。
その前回の逃走事件は地検の支部に呼んでいた被告の女に「車に荷物を取りにいきたい」と言われ、庁舎の外に連れ出し息子が運転する車に不用意に近づかせたことで起きました。
事務官をはねて逃げるという危険なものでしたが、検察が事件の発生を公表したのは5時間後でした。
さらに、逃げたのが女性だとか、ひき逃げ事件の被告だといった理由で近隣住民には影響がないと判断し、地元の自治体にはいっさい連絡しなかったことで大きな批判を浴びました。
そのわずか10日後にまた起きた今回の逃走事件のきっかけは、事務官が護送中に手錠を外したことでした。
そして地域に不安が広がる中で10日、いったんは被告によく似た男を発見したものの、車を暴走されて再び逃げられるという危険な事態が起きたにもかかわらず公表していませんでした。
失態を重ねたうえに、重要な情報を迅速に発信しようとしない大阪地検の姿勢が問われています。
その前回の逃走事件は地検の支部に呼んでいた被告の女に「車に荷物を取りにいきたい」と言われ、庁舎の外に連れ出し息子が運転する車に不用意に近づかせたことで起きました。
事務官をはねて逃げるという危険なものでしたが、検察が事件の発生を公表したのは5時間後でした。
さらに、逃げたのが女性だとか、ひき逃げ事件の被告だといった理由で近隣住民には影響がないと判断し、地元の自治体にはいっさい連絡しなかったことで大きな批判を浴びました。
そのわずか10日後にまた起きた今回の逃走事件のきっかけは、事務官が護送中に手錠を外したことでした。
そして地域に不安が広がる中で10日、いったんは被告によく似た男を発見したものの、車を暴走されて再び逃げられるという危険な事態が起きたにもかかわらず公表していませんでした。
失態を重ねたうえに、重要な情報を迅速に発信しようとしない大阪地検の姿勢が問われています。
ソース:NHK ニュース