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ゴールたお児童じどう死亡しぼう 遺族いぞく賠償ばいしょうもと提訴ていそ 福岡ふくおか 大川おおかわ

2019-11-13 08:42:06

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おととし福岡ふくおかけん大川おおかわ小学校しょうがっこうでハンドボールのゴールたおれ、児童じどう下敷したじきになって死亡しぼうした事故じこをめぐり、学校がっこうがわ安全あんぜん管理かんりおこたっていたとして、遺族いぞく大川おおかわ賠償ばいしょうもとめるうったこしました。
おととし1月いちがつ大川おおかわ市立しりつ川口かわぐち小学校しょうがっこう体育たいいく授業じゅぎょうちゅうにハンドボールのゴールぶら下ぶらさがっていた当時とうじ小学しょうがくよん年生ねんせい梅崎うめさきはれしょうさんが(当時とうじ10)地面じめん飛び降とびおりたさい、ゴールがたおれて下敷したじきになり、死亡しぼうしました。

文部もんぶ科学かがくしょうは、学校がっこうでの用具ようぐ安全あんぜん対策たいさくとしてゴール固定こていするよう複数ふくすうかい全国ぜんこく学校がっこうなど通知つうちしていましたが、大川おおかわ教育きょういく委員いいんかいによりますと、事故じこさい、ゴールは固定こていされておらず、安全あんぜん点検てんけん事故じこか月かげつまえからおこなわれていなかったということです。

はれしょうさん両親りょうしんは、学校がっこうがわはゴールの固定こてい事前じぜん点検てんけんおこたっていたほか事故じこ調査ちょうさおこなさい遺族いぞく意向いこう確認かくにんしないなど適切てきせつ対応たいおうしなかったなどとして、大川おおかわに対にたいして4300まんえんあま賠償ばいしょうもとめるうった福岡ふくおか地方ちほう裁判所さいばんしょ柳川やながわ支部しぶこしました。

この事故じこをめぐっては、警察けいさつ授業じゅぎょう担当たんとうしていた教師きょうし校長こうちょうなどろくにん業務ぎょうむじょう過失かしつ致死ちしうたがいで書類しょるい送検そうけんしています。

父親ちちおや二度にど事故じここさないで」

はれしょうさん両親りょうしんは、つき命日めいにちわせて裁判さいばんこしました。
父親ちちおや梅崎うめさき貴文たかふみさん(40)は弁護士べんごしとともに会見かいけんひらき、
息子むすこあかるくやさしいで、とにかく学校がっこうのが大好だいすでした。もうすぐさんねんがたとうとしていますが、いまだにことばであらわせないほどの感情かんじょうです」とはなしました。

裁判さいばんこした理由りゆうについては、
おなような事故じこ二度にどどもたちが犠牲ぎせいなることがないように、息子むすこ事故じこ本気ほんき向き合むきあってほしいとおもったからです」と説明せつめいしました。

事故じこのあと大川おおかわおこなった調査ちょうさについては、
遺族いぞく意見いけん確認かくにんしてくれず、調査ちょうさ委員いいんかいひらかれたものの形式けいしきてきなものにすぎないとかんじ、報告ほうこくしょ納得なっとくいくものではありませんでした。このままではまたおなような事故じこきるのではないかと、不安ふあんぬぐうことができませんでした」とはなしました。

最後さいごに「わたしたち家族かぞくだれかをうらんでいるわけではありません。本当ほんとうに、二度にど事故じここさないように、どもたちにけ、社会しゃかいをよりよいものにしてほしいと息子むすこ一緒いっしょねがっています」とうったえました。

教育きょういくちょうコメントできないが再発さいはつ防止ぼうし徹底てっていを」

大川おおかわ教育きょういく委員いいんかい哲也てつや教育きょういくちょうは「訴状そじょうていないので現時点げんじてんではコメントできませんが、とうといのちうしなった事故じこ風化ふうかさせないためにも事故じこ再発さいはつ防止ぼうし徹底てっていしていきたい」とはなしています。

ゴールたおれる事故じこ 全国ぜんこく相次あいつ

学校がっこうでハンドボールやサッカーのゴールがたおれる事故じこは、全国ぜんこく相次あいついでいます。

名古屋なごや大学だいがく内田うちだりょうじゅん教授きょうじゅ調査ちょうさによりますと、学校がっこうきたサッカーやハンドボールのゴールによる重大じゅうだい事故じこは、平成へいせい14ねん以降いこうの16年間ねんかんすくなくとも19けんのぼり、さんにん死亡しぼうし16にんがけがをしたということです。

ほとんどゴールわくぶら下ぶらさがってたおれたケースで、なかにはつよかぜにあおられてたおれたケースもあったということです。
ソース:NHK ニュース