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わか世代せだいひろがるMDMA 心不全しんふぜん睡眠すいみん障害しょうがい 死亡しぼうするケース

2019-11-18 07:39:25

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逮捕たいほされた女優じょゆう沢尻さわじりエリカ容疑ようぎしゃ所持しょじしていたとされる、合成ごうせい麻薬まやくのMDMA。依存いぞんせいがあり、乱用らんようすると心臓しんぞうなど機能きのう不全ふぜん睡眠すいみん障害しょうがい引き起ひきおこし、死亡しぼうするケースめずらしくありません。
MDMAは興奮こうふん幻覚げんかく幻聴げんちょう作用さようがあり、乱用らんようしゃでは「エクスタシー」「バツ」などともばれています。

ピンクみどりなどカラフルないろづけやデザインほどこされた錠剤じょうざいおおく、おも海外かいがいから持ち込もちこまれているとみられています。

いちじょうすうせんえんほどで購入こうにゅうできることから、仲間なかまからすすめられるなどして安易あんい若者わかものえているとみられています。

依存いぞんせいがあり、乱用らんようすると心臓しんぞうなど機能きのう不全ふぜん睡眠すいみん障害しょうがい引き起ひきおこし、死亡しぼうするケースめずらしくありません。

押収おうしゅうりょう急増きゅうぞう

MDMAなど合成ごうせい麻薬まやく国内こくないでもわか世代せだい中心ちゅうしんまん延まんえんしているとみられています。

押収おうしゅうりょうは10ねんあままえがピークで、その後そのご減少げんしょうしましたが、去年きょねんふたた急増きゅうぞうしました。

警察庁けいさつちょうのまとめによりますと、全国ぜんこく警察けいさつ押収おうしゅうした合成ごうせい麻薬まやくは、平成へいせい26ねんはおよそ480じょうでしたが、去年きょねんはおよそいちまん2300じょうのぼっています。

専門せんもんいた場合ばあいもあり、非常ひじょう危険きけんだ」

国立こくりつ精神せいしん神経しんけい医療いりょう研究けんきゅうセンター依存いぞんせい薬物やくぶつ研究けんきゅうしつ舩田ふなた正彦まさひこ室長しつちょうは、MDMAの特徴とくちょうについて「覚醒剤かくせいざいなどほか薬物やくぶつ粉末ふんまつ流通りゅうつうし、注射ちゅうしゃやあぶりで使つかわれるのが一般いっぱんてきだが、MDMAは錠剤じょうざい形態けいたいみさえすればので簡単かんたん使つかわれてしまう見た目みためあかあおといったカラフルで、表面ひょうめんにはキャラクターやロゴが刻印こくいんされるなど、ファッションせいたかく、気軽きがるしやすい」と指摘してきしています。

MDMAはヨーロッパ中心ちゅうしんクラブカルチャーのなか流通りゅうつうするなどおおきな問題もんだいになったということで、その作用さようについては「のう神経しんけいけい作用さようし、まず初期しょき多幸たこうかん陶酔とうすいかん精神せいしん高揚こうようてきて、そのあとにはおとひかりなどのかんかたわるというめんせいがある。個人こじんあるが『おとがクリアにのうはいってくる』と表現ひょうげんされることもある。あたまをふりつづけたり、夜通よどおおどつづけたりするという行動こうどうにつながる。体温たいおん異常いじょう上昇じょうしょうすることで臓器ぞうきおおきな影響えいきょうたり、いた場合ばあいもあり、非常ひじょう危険きけんだ」としています。

また周囲しゅういにいるひととの距離きょりかんちぢまり、親密しんみつさをかんじやすくなるということで、舩田ふなた室長しつちょうはMDMAの依存いぞんせいについて「長期ちょうきかん使用しようするとのう神経しんけいけい障害しょうがいて、不安ふあんやうつの症状しょうじょう引き起ひきおこすそれあるそれおぎなためにまた使つかってしまうという、薬物やくぶつ依存いぞんおちい危険きけんある」とはなしています。
ソース:NHK ニュース