京大きょうだい病院びょういん 誤あやまって６ろく倍ばい超ちょう濃度のうどの薬くすり投与とうよ 男性だんせいが死亡しぼう 不適切ふてきせつ処置しょちも

京都大きょうとだい学がく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういんで、男性だんせいの患者かんじゃに誤あやまって高たかい濃度のうどの薬くすりが投与とうよされ、その後そのごも不適切ふてきせつな処置しょちが重かさなり、男性だんせいが死亡しぼうしていたことがわかりました。病院びょういん長ちょうは、「二に重じゅう三さん重じゅうのミスが重かさなり、最悪さいあくの事態じたいを招まねいた」と謝罪しゃざいしました。

これは19日にち、京都きょうと市し左京さきょう区くにある京都大きょうとだい学がく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういんが会見かいけんを開ひらいて明あきらかにしたものです。

それによりますと腎臓じんぞうに障害しょうがいがあり、心不全しんふぜんで入院にゅういんしていた成人せいじんの男性だんせい患者かんじゃにＣＴ検査けんさを行おこなう際さい、心臓しんぞう血管けっかん外科げかの医師いしが、腎臓じんぞうへの副作用ふくさようを緩和かんわする目的もくてきで薬剤やくざいを点滴てんてきで投与とうよしましたが、誤あやまって本来ほんらいの６ろく倍ばいを超こえる濃度のうどのものを投与とうよしてしまい、心こころ停止ていしに陥おちいったということです。

さらに、男性だんせいが血液けつえきを固かたまりにくくする薬くすりを服用ふくようしていたことに気付きづかずに、心臓しんぞうマッサージを行おこなったため、肺はいに出血しゅっけつを起おこし、男性だんせいは６ろく日にち後ご、多た臓器ぞうき不全ふぜんで死亡しぼうしました。

病院びょういんによりますと薬剤やくざいを投与とうよする際さい、男性だんせいは血管けっかんの痛いたみや首くびのしびれなどを訴うったえ、「医師いしを呼よんでほしい」と何なん度ども訴うったえたということですが、医師いしの診察しんさつはないまま、投与とうよが続つづけられたということです。

宮本みやもと享とおる病院びょういん長ちょうは「二に重じゅう三さん重じゅうのミスが重かさなり、患者かんじゃからの訴うったえも的確てきかくに受け止うけとめることができず、最悪さいあくの事態じたいを招まねいたことを病院びょういんとして重おもく受け止うけとめ、深ふかく反省はんせいしております」と謝罪しゃざいしました。

京都大きょうとだい学がく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういんは、今回こんかいの事故じこについて、男性だんせい患者かんじゃが特定とくていされるおそれがあるなどとして患者かんじゃの年齢ねんれいや事故じこが発生はっせいした時期じきを明あきらかにしていません。

ソース：NHK ニュース