“ことしの本ほん” 大賞たいしょうに異例いれいの数学すうがく解説かいせつ書しょ

大手おおて書店しょてんが選えらぶことしの本ほんの大賞たいしょうに、数学すうがくの難問なんもんを解とく理論りろんについて一般いっぱん向むけに解説かいせつした数学すうがく者しゃの本ほんが選えらばれ、異例いれいとなる数学すうがくの解説かいせつ書しょの受賞じゅしょうが話題わだいになっています。

東京とうきょうにある大手おおて書店しょてんの八重洲ブックセンターやえすぶっくせんた-は、読者どくしゃの投票とうひょうなどを基もとに、その年としに注目ちゅうもくを集あつめた本ほんを大賞たいしょうとして選えらんでいて、ことしは数学すうがくの難問なんもんを解とく理論りろんについて一般いっぱん向むけに解説かいせつした「宇宙うちゅうと宇宙うちゅうをつなぐ数学すうがく ＩＵＴ理論りろんの衝撃しょうげき」などの２に冊さつを選えらびました。

22日にち夜よる、授賞じゅしょう式しきが開ひらかれ、著者ちょしゃに花束はなたばなどが渡わたされました。

書店しょてんが選えらぶ賞しょうには小説しょうせつやノンフィクションなどの作品さくひんが多おおいということで、数学すうがくの解説かいせつ書しょが大賞たいしょうを取とるのは異例いれいのことです。

内容ないようは、数学すうがくの最大さいだいの難問なんもんの一ひとつとされる「ＡＢＣえいび-し-予想よそう」という問題もんだいをめぐって、京都大きょうとだい学がくの教授きょうじゅがみずから構築こうちくした新あたらしい理論りろんによって解決かいけつしたと７なな年ねん前まえに公表こうひょうする一方いっぽうで、専門せんもん家かの中なかでも正ただしいか結論けつろんが出でない状況じょうきょうが続つづいていることを受うけて、この理論りろんのポイントや経緯けいいについて解説かいせつしています。

発行はっこう部数ぶすうは２に万まん部ぶで、このジャンルとしては多おおく、異例いれいとなる数学すうがくの解説かいせつ書しょの受賞じゅしょうが話題わだいになっています。

著者ちょしゃの東京とうきょう工業こうぎょう大学だいがくの加藤かとう文あや元もと教授きょうじゅは「数学すうがくの奥深おくふかさや数学すうがく者しゃのふだんの姿すがたを感かんじてほしい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース