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データ学習不要 人の基本動作を映像から判別 AI新技術
2019-11-23 15:03:31

映像から人の基本的な動作を認識し、不審な行動などを判別できる新しいAI=人工知能の技術が開発されました。大量のデータを学習する必要がなく、防犯カメラなどにすぐに導入できるのが特徴です。
新たな技術は富士通が開発しました。「歩く」、「走る」、「物を持つ」といったおよそ100種類の動作を映像から高い精度で認識でき、動作の組み合わせによって不審な行動などを判別します。
例えばATM=現金自動預け払い機に設置した防犯カメラに搭載した場合、ATMを操作しながら電話をかけていると、振り込め詐欺の疑いがあると判別できるとしています。
また小売店のカメラでは万引きなどを認識できるだけでなく、買い物客がどの商品を手に取ったかを分析でき、マーケティングにも応用できるとしています。
分析しているのは動作のみで、個人の特定はできないということです。
今のAIでは設置場所ごとに不審な行動のデータなどを大量に学習させる必要があるため、導入に数か月かかっていますが、今回の技術は人の基本動作の学習を済ませているため、早ければ1日で導入できるということです。
会社は近く、企業などに販売を始め、海外展開も目指す方針です。
富士通研究所のシニアリサーチャーの鈴木源太さんは「カメラはいろいろな場所に設置されてきているが、活用されていない実態もあり、AIの導入で防犯対策などにつながれば」と話しています。
例えばATM=現金自動預け払い機に設置した防犯カメラに搭載した場合、ATMを操作しながら電話をかけていると、振り込め詐欺の疑いがあると判別できるとしています。
また小売店のカメラでは万引きなどを認識できるだけでなく、買い物客がどの商品を手に取ったかを分析でき、マーケティングにも応用できるとしています。
分析しているのは動作のみで、個人の特定はできないということです。
今のAIでは設置場所ごとに不審な行動のデータなどを大量に学習させる必要があるため、導入に数か月かかっていますが、今回の技術は人の基本動作の学習を済ませているため、早ければ1日で導入できるということです。
会社は近く、企業などに販売を始め、海外展開も目指す方針です。
富士通研究所のシニアリサーチャーの鈴木源太さんは「カメラはいろいろな場所に設置されてきているが、活用されていない実態もあり、AIの導入で防犯対策などにつながれば」と話しています。
どんなことができる?
新たなAIを使って映像から認識できるおよそ100種類の動作には「歩く」、「走る」、「物を持つ」以外に「立つ」、「顔を向ける」、「かがむ」、「きょろきょろする」などがあります。
この技術をどのように活用できるのか、富士通は防犯対策など、さまざまな実証実験を行いました。
このうちコンビニエンスストアのATMの防犯カメラを想定した実験では、AIは利用者がATMの前に立ち、操作をしながら電話していると検知すると、振り込め詐欺の疑いがあると判断します。
そのうえで疑いがあることをメールなどで店員に知らせたり、警告音を鳴らすようにしたりすることで、被害を防げる可能性があるとしています。
またマンションなどの廊下を想定した実験では、ドアの前でかがむ姿勢や顔の向きをもとにピッキングの疑いがあると判定します。
今回の技術はAIにどのような動作を検知させるかを自由に設定できるため、防犯対策以外への応用もできるとしています。
例えば小売店のカメラであれば、万引きなどを認識できるだけでなく、買い物客がどの商品を手に取ったかを検知できるようにします。
これによって、購入するにはいたらなくても、どのくらいの客が商品に関心を示したかといった、これまでは難しかった分析ができるとしています。
また客が周囲をきょろきょろと見る動作を検知させ、店員に通知が行くようにすれば、案内が必要な客にすぐに対応できるといったことも想定できるとしています。
この技術をどのように活用できるのか、富士通は防犯対策など、さまざまな実証実験を行いました。
このうちコンビニエンスストアのATMの防犯カメラを想定した実験では、AIは利用者がATMの前に立ち、操作をしながら電話していると検知すると、振り込め詐欺の疑いがあると判断します。
そのうえで疑いがあることをメールなどで店員に知らせたり、警告音を鳴らすようにしたりすることで、被害を防げる可能性があるとしています。
またマンションなどの廊下を想定した実験では、ドアの前でかがむ姿勢や顔の向きをもとにピッキングの疑いがあると判定します。
今回の技術はAIにどのような動作を検知させるかを自由に設定できるため、防犯対策以外への応用もできるとしています。
例えば小売店のカメラであれば、万引きなどを認識できるだけでなく、買い物客がどの商品を手に取ったかを検知できるようにします。
これによって、購入するにはいたらなくても、どのくらいの客が商品に関心を示したかといった、これまでは難しかった分析ができるとしています。
また客が周囲をきょろきょろと見る動作を検知させ、店員に通知が行くようにすれば、案内が必要な客にすぐに対応できるといったことも想定できるとしています。
ソース:NHK ニュース