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ローマ教皇きょうこう 原発げんぱつ事故じこれ「未来みらい世代せだいへの責任せきにん気付きづかねば」

2019-11-25 03:18:34

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日本にっぽんおとずれているローマ・カトリック教会きょうかいのフランシスコ教皇きょうこうは、25にち午前ごぜん都内とないひらかれた東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい被災ひさいしゃとの交流こうりゅうかい参加さんかし、犠牲ぎせいしゃやその遺族いぞくいのをささげるとともに、福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこれて「わたしたちには、未来みらい世代せだいに対にたいしておおきな責任せきにんあることに気付きづかなければいけません」とびかけました。

東京とうきょう 千代田ちよだホールひらかれた交流こうりゅうかいには、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい被災ひさいしゃおよそ300にん参加さんかし、はじめに被災ひさいしゃ代表だいひょうしてさんにんがスピーチおこないました。

このうち福島ふくしまけんいわき出身しゅっしん高校こうこう年生ねんせい鴨下かもしたあきらせいさんは、ことし3月さんがつ、バチカンでフランシスコ教皇きょうこう面会めんかいしていて、スピーチなかで、原発げんぱつ事故じこのあと東京とうきょう避難ひなんさきけたいじめのくるしみをかた放射能ほうしゃのう汚染おせんされた土地とちもとどおりになるにはなが歳月さいげつ必要ひつようだとかたりました。

そのうえで、「大人おとなたちは、汚染おせん被爆ひばくも、これからきる可能かのうせいのある被害ひがいかくさずつたえる責任せきにんがあるとおもいます。ぼくらの未来みらいから被爆ひばく脅威きょういをなくすため、世界中せかいじゅうひとうごせるように、どうかともいのってください」とびかけました。

このあと、フランシスコ教皇きょうこうがスペインスピーチし、はじ震災しんさい犠牲ぎせいしゃやその遺族いぞくいのをささげました。

そして、「被災ひさいへの援助えんじょいのは、時間じかんがたてばくなるものではあってはならない」とべたうえで、「完全かんぜん復興ふっこうまでさきながかもれませんが、助け合たすけあたよために一致いっちできるこのくに人々ひとびとたましいをもってすれば、かならたすことができます」とかたりかけました。

さらに、原発げんぱつ事故じこれ、「科学かがくてき医学いがくてき懸念けねんくわえて、社会しゃかい構造こうぞう回復かいふくするという途方とほうもない作業さぎょうがあります。地域ちいき社会しゃかいでのつながりがふたたきずかれ、安全あんぜん安定あんていした生活せいかつできるようにならなければ福島ふくしま事故じこ完全かんぜんには解決かいけつされません」とべたうえで、「わたしたちには、未来みらい世代せだいに対にたいしておおきな責任せきにんあることに気付きづかなければいけません」とびかけました。

交流こうりゅうかいのあと、スピーチをした鴨下かもしたさんは「教皇きょうこうわたしのことをおぼえてくれていたことに感動かんどうしました。いただいたメッセージをかみしめたいとおもいます」とはなしていました。
ソース:NHK ニュース