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小4男児死亡 重体の母親はふだんと変わらぬ態度 島根
2019-12-03 11:17:08

2日、島根県安来市のアパートで、小学4年生の男の子が血を流して死亡しているのが見つかった事件で、無理心中を図ったとみられる母親は、男の子が一時保護を解除されて自宅に戻ったあと、落ち着いた態度で児童相談所と連絡していたことがわかりました。警察は、児童相談所と最後に連絡を取った先月29日以降の状況について、詳しく調べることにしています。
2日正午前、島根県安来市にあるアパートの1階の部屋で、親子2人が血を流して倒れているのが見つかり、小学4年生の増田陸くん(10)が死亡し、44歳の母親が意識不明の重体になっています。
男の子には刺し傷などがあり、警察は母親が無理心中を図った疑いがあるとみて調べています。
警察によりますと男の子は、母親による虐待の疑いがあるとして、ことし9月、児童相談所に一時保護されましたが、その後、児童相談所が母親などに面会して虐待のおそれは低いと判断し、先月25日に自宅に戻されました。
安来市教育委員会によりますと、その後、男の子はほぼ毎日小学校に通い、変わった様子は見られなかったということです。
児童相談所は一時保護を解除したあと、母親と連日、電話で連絡をとり、最後に母親とやり取りをした先月29日も落ち着いた態度だったということです。
一方、母親は男の子が一時保護される際、精神的に不安定な様子で医療機関に通っていたということです。
事件当時、父親は病気で入院中で、母親と男の子の2人で生活していたということで、警察は児童相談所が母親と最後に連絡を取った先月29日以降の状況について、詳しく調べることにしています。
男の子には刺し傷などがあり、警察は母親が無理心中を図った疑いがあるとみて調べています。
警察によりますと男の子は、母親による虐待の疑いがあるとして、ことし9月、児童相談所に一時保護されましたが、その後、児童相談所が母親などに面会して虐待のおそれは低いと判断し、先月25日に自宅に戻されました。
安来市教育委員会によりますと、その後、男の子はほぼ毎日小学校に通い、変わった様子は見られなかったということです。
児童相談所は一時保護を解除したあと、母親と連日、電話で連絡をとり、最後に母親とやり取りをした先月29日も落ち着いた態度だったということです。
一方、母親は男の子が一時保護される際、精神的に不安定な様子で医療機関に通っていたということです。
事件当時、父親は病気で入院中で、母親と男の子の2人で生活していたということで、警察は児童相談所が母親と最後に連絡を取った先月29日以降の状況について、詳しく調べることにしています。
事件までの経緯は
児童相談所に一時保護されていた男の子が自宅に戻ってわずか1週間で母親の無理心中に巻き込まれたとみられる今回の事件。
児童相談所が説明して明らかになった経緯をまとめました。
ことし9月10日、島根県の中央児童相談所は安来市から母親による身体的虐待や、食事をきちんと与えていないネグレクトの疑いがあるという連絡を受け、翌11日に陸くんの一時保護に踏み切ります。
この時、母親は家に鍵をかけて陸くんと会わせないようにするなど、協力的ではなかったということです。
その後の児童相談所や医療機関の調査で、陸くんにあざなどは確認されず、身体的な虐待はないと判断されました。
一方で、母親が精神的に不安定になると、陸くんの食事を作らなかったり、学校に行かせなかったりしたことが確認されました。
こうした状況を踏まえて、児童相談所は一時保護から児童養護施設などに入所させることを提案しましたが、母親も陸くんも応じなかったということです。
このため、児童相談所は医療機関や学校、安来市などと連携しながら定期的に家庭訪問をしたり、母親と陸くんに福祉サービスを行ったりする在宅の支援を提案し、提案に応じる形で先月25日、陸くんは自宅に戻ることになりました。
一時保護が解除されるまでのおよそ2か月半の間、児童相談所は母親と面会し、精神的に不安定な様子が見られたということですが、その後、落ち着きを取り戻し、再び虐待をするおそれは低いと判断しました。
陸くんが自宅に戻って以降、先月29日の先週金曜日までの間児童相談所は、ほぼ毎日、電話で母親と連絡をとりあい、母親は食事の話や学校の話などをしていたといいます。
最後に母親から電話がかかってきた29日の夜は、担当の職員がいませんでしたが、別の職員が「月曜日にもう一度連絡してください」と伝えた際も、母親は非常に落ち着いた様子だったということです。
陸くんは、翌30日の土曜日の日中、子ども向けの福祉サービスを利用したことが確認されていますが、その後、母親から児童相談所への連絡はなく、2日、アパートの部屋で陸くんと血を流して倒れているのが見つかりました。
児童相談所が説明して明らかになった経緯をまとめました。
ことし9月10日、島根県の中央児童相談所は安来市から母親による身体的虐待や、食事をきちんと与えていないネグレクトの疑いがあるという連絡を受け、翌11日に陸くんの一時保護に踏み切ります。
この時、母親は家に鍵をかけて陸くんと会わせないようにするなど、協力的ではなかったということです。
その後の児童相談所や医療機関の調査で、陸くんにあざなどは確認されず、身体的な虐待はないと判断されました。
一方で、母親が精神的に不安定になると、陸くんの食事を作らなかったり、学校に行かせなかったりしたことが確認されました。
こうした状況を踏まえて、児童相談所は一時保護から児童養護施設などに入所させることを提案しましたが、母親も陸くんも応じなかったということです。
このため、児童相談所は医療機関や学校、安来市などと連携しながら定期的に家庭訪問をしたり、母親と陸くんに福祉サービスを行ったりする在宅の支援を提案し、提案に応じる形で先月25日、陸くんは自宅に戻ることになりました。
一時保護が解除されるまでのおよそ2か月半の間、児童相談所は母親と面会し、精神的に不安定な様子が見られたということですが、その後、落ち着きを取り戻し、再び虐待をするおそれは低いと判断しました。
陸くんが自宅に戻って以降、先月29日の先週金曜日までの間児童相談所は、ほぼ毎日、電話で母親と連絡をとりあい、母親は食事の話や学校の話などをしていたといいます。
最後に母親から電話がかかってきた29日の夜は、担当の職員がいませんでしたが、別の職員が「月曜日にもう一度連絡してください」と伝えた際も、母親は非常に落ち着いた様子だったということです。
陸くんは、翌30日の土曜日の日中、子ども向けの福祉サービスを利用したことが確認されていますが、その後、母親から児童相談所への連絡はなく、2日、アパートの部屋で陸くんと血を流して倒れているのが見つかりました。
自治会長「ごく普通の家族だと…」
亡くなった増田陸くんは、44歳の母親と、父親の3人で安来市のアパートで暮らしていました。
毎月、自治会費の集金でアパートを訪れていたという女性は、母親について、「おとなしそうな人で、あまり周りの住民と交流しないような印象だった。近所の人たちとの交流もなく、寂しさが募っていたのかもしれないが、こんなことになるとは思わなかった」と話していました。
また、3人が住んでいた地区で自治会長をつとめていた男性は、「家族3人が数年前に引っ越してきた時にあいさつに来た。父親は愛想もよく、話しやすい人だった。自治会にも入ってくれて、ごく普通の家族だと思っていた」と話していました。
関係者によりますと、母親は、精神的に不安定で医療機関に通っていたということです。
また、ことし8月には父親が病気になって入院生活を余儀なくされ、陸くんは母親と2人で生活していました。
児童相談所から戻ってきた先月25日以降も母親と2人きりで暮らしていたということです。
毎月、自治会費の集金でアパートを訪れていたという女性は、母親について、「おとなしそうな人で、あまり周りの住民と交流しないような印象だった。近所の人たちとの交流もなく、寂しさが募っていたのかもしれないが、こんなことになるとは思わなかった」と話していました。
また、3人が住んでいた地区で自治会長をつとめていた男性は、「家族3人が数年前に引っ越してきた時にあいさつに来た。父親は愛想もよく、話しやすい人だった。自治会にも入ってくれて、ごく普通の家族だと思っていた」と話していました。
関係者によりますと、母親は、精神的に不安定で医療機関に通っていたということです。
また、ことし8月には父親が病気になって入院生活を余儀なくされ、陸くんは母親と2人で生活していました。
児童相談所から戻ってきた先月25日以降も母親と2人きりで暮らしていたということです。
ソース:NHK ニュース