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中村哲さん銃撃 自動小銃で数回 強い殺意で犯行か
2019-12-05 19:02:10

アフガニスタンで長年、人道支援と復興に携わってきた医師の中村哲さんが銃撃され、死亡した事件で、中村さんは殺傷能力の高い自動小銃で数回にわたり撃たれていたことがその後の警察の調べでわかりました。警察は、銃撃犯らは強い殺意を持って犯行に及んだ疑いがあるとみて調べています。

アフガニスタン東部のナンガルハル州ジャララバードで4日、福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表の医師、中村哲さん(73)が車で移動中に何者かに銃撃され死亡しました。中村さんと一緒にいた運転手や警備員合わせて5人も撃たれて死亡しました。
現場での目撃情報によりますと、中村さんを銃撃したのは複数の男らで、日本製の乗用車に乗って中村さんの車の進行を妨害したうえで、銃撃したことがわかっています。
その後の警察の調べで、中村さんは助手席に座っていたところ、車から降りてきた男におよそ10メートルの距離から殺傷能力の高い自動小銃で数回にわたり撃たれていたことがわかりました。
中村さんの腹部には銃弾2発が撃ち込まれていたということで、警察は銃撃犯らは強い殺意を持って犯行に及んだ疑いがあるとみて調べています。
中村さんの遺体は首都カブールにある軍の病院に移され、遺族や関係者の到着後、日本に向けて搬送されるとみられます。
現場での目撃情報によりますと、中村さんを銃撃したのは複数の男らで、日本製の乗用車に乗って中村さんの車の進行を妨害したうえで、銃撃したことがわかっています。
その後の警察の調べで、中村さんは助手席に座っていたところ、車から降りてきた男におよそ10メートルの距離から殺傷能力の高い自動小銃で数回にわたり撃たれていたことがわかりました。
中村さんの腹部には銃弾2発が撃ち込まれていたということで、警察は銃撃犯らは強い殺意を持って犯行に及んだ疑いがあるとみて調べています。
中村さんの遺体は首都カブールにある軍の病院に移され、遺族や関係者の到着後、日本に向けて搬送されるとみられます。
国際貢献志す若い世代にも影響

長年にわたり海外で人道支援に携わってきた中村哲さんの姿勢は国際的な貢献を志す若い世代にも影響を与えています。
東京の内科医、葉田甲太さん(35)は、医学部の学生だった時に中村さんの著書を読んで以来、中村さんを目標にしてきたといいます。
東京の内科医、葉田甲太さん(35)は、医学部の学生だった時に中村さんの著書を読んで以来、中村さんを目標にしてきたといいます。

京都のNPOに所属している葉田さんは東南アジアのカンボジアやアフリカのタンザニアで医療支援に携わり、病院のない地域での医療施設の建設や、住民の啓発活動などに取り組んできました。

こうした活動は医師としての枠を超えて住民に寄り添ってきた中村さんの姿勢に学んだところが多いといいます。
葉田さんは中村さんについて、「本当にヒーローのような人だった。診察室を飛び出して、白衣を脱いで重機に乗って作業をするなど、普通の医者だったらやらないことも、『現地の人に必要だからやる』という姿勢が新しく、学ばせてもらった」と話していました。
中村さんの死については「まだまだ目標にしたいと思っていたし、いなくなってしまったのはすごく大きい」としたうえで、「お金ももうからない危険も多い世界で、人々の幸せや笑顔のために、30年以上もがんばってきたのは並大抵ではないと思う。私も見習って活動を続けていきたいし、中村先生の影響を受けて国際貢献を始めた人はたくさんいると思うので、みんなで分担して、その思いを下の世代に伝えていきたい」と話していました。
葉田さんは中村さんについて、「本当にヒーローのような人だった。診察室を飛び出して、白衣を脱いで重機に乗って作業をするなど、普通の医者だったらやらないことも、『現地の人に必要だからやる』という姿勢が新しく、学ばせてもらった」と話していました。
中村さんの死については「まだまだ目標にしたいと思っていたし、いなくなってしまったのはすごく大きい」としたうえで、「お金ももうからない危険も多い世界で、人々の幸せや笑顔のために、30年以上もがんばってきたのは並大抵ではないと思う。私も見習って活動を続けていきたいし、中村先生の影響を受けて国際貢献を始めた人はたくさんいると思うので、みんなで分担して、その思いを下の世代に伝えていきたい」と話していました。
ソース:NHK ニュース