福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ 廃はい炉ろや将来しょうらい像ぞうめぐり住民じゅうみんが座談ざだん会かい 福島ふくしま 富岡とみおか町まち

福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの現状げんじょうや将来しょうらい像ぞうについて意見いけんを交かわす、住民じゅうみんが参加さんかした座談ざだん会かいが福島ふくしま県けん富岡とみおか町まちで開ひらかれました。

これは、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの周辺しゅうへん住民じゅうみんを対象たいしょうに国くにと東京とうきょう電力でんりょくがことしから企画きかくし、７なな日にちは２に回かい目めです。29人にんの参加さんか者しゃは、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつで廃はい炉ろ作業さぎょうを見みたあと座談ざだん会かいに臨のぞみました。

この中なかで、汚染おせん水すいを処理しょりしたあとに出でる放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつのトリチウムなどを含ふくんだ水みずの処分しょぶんに関にかんして多おおくの意見いけんがあがり「事故じこが起おきたうえに今後こんご、水みずを海うみに流ながすとなればさらなる苦くるしみだ」とか、「近ちかくに住すんでいる身みとしては風評ふうひょう被害ひがい、そして環境かんきょうへの不安ふあんも払拭ふっしょく（ふっしょく）されていない」など、国くにの委員いいん会かいが選択肢せんたくしの１ひとつとして示しめしている海洋かいよう放出ほうしゅつに否定ひてい的てきな声こえが相次あいつぎました。

また、現在げんざいは廃はい炉ろの作業さぎょうで多おおくの人ひとが集あつまっているものの、数すう十じゅう年ねん後ご、廃はい炉ろが終おわったあと地域ちいき産業さんぎょうをどうするかについても意見いけんがあがり「一部いちぶの建屋たきのやは残のこして、事故じこの記憶きおくを伝つたえる観光かんこう資源しげんとしてはどうか」などのアイデアが出だされていました。

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの周辺しゅうへんでは、ことし４月しがつに立地りっち自治体じちたいとして初はじめて、大熊おおくま町まちの一部いちぶで避難ひなん指示しじが解除かいじょされ住民じゅうみんの帰還きかんが始はじまっています。

座談ざだん会かいのあと参加さんか者しゃは「まずは廃はい炉ろ作業さぎょうをミスなく進すすめてもらうことが大事だいじ。国くにと東京とうきょう電力でんりょくが説明せつめいする廃はい炉ろの将来しょうらい像ぞうにはまだ見みえないところがあり、今後こんごも説明せつめいをしてもらいたい」と話はなしていました。

国くにと東京とうきょう電力でんりょくは座談ざだん会かいは継続けいぞくするとしています。

ソース：NHK ニュース