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ノーベル化学賞 吉野彰さん「企業の若い研究者 勇気づける」
2019-12-07 20:03:56

ことしのノーベル化学賞の受賞者に選ばれた吉野彰さんが、スウェーデンのストックホルムでノーベル財団が主催する記者会見に臨み「私が受賞することは企業に所属する若い研究者たちを勇気づけるだろう」と受賞の意義を語りました。
日本時間の7日午後5時半からストックホルムにある王立科学アカデミーで行われた記者会見には、ノーベル賞の物理学と化学、それに経済学の受賞者、合わせて8人が並びました。
吉野さんと一緒に化学賞を受賞するアメリカのジョン・グッドイナフさんは欠席しましたが、吉野さんは同じく一緒に受賞するアメリカのスタンリー・ウィッティンガムさんと並んで席に着き、世界中の記者からの質問に答えました。
会見で、吉野さんたちが開発したリチウムイオン電池が社会に与えた影響について聞かれた吉野さんは「開発した1985年当時はスマートフォンやノートパソコンなどはなかった。リチウムイオン電池の市場がこれほど大きくなるとは予想していなかった」と述べました。
また、大学などではなく、民間企業の研究者としてノーベル賞に選ばれた感想を聞かれると「企業研究者である私の受賞は、企業に所属する若い研究者たちを勇気づけるだろう」とその意義を語りました。
そして、日本時間の8日行われる「ノーベルレクチャー」と呼ばれる記念講演に触れ、「環境問題についての私の意見やビジョンを世界に向けたメッセージとして話したい」と抱負を述べました。
吉野さんと一緒に化学賞を受賞するアメリカのジョン・グッドイナフさんは欠席しましたが、吉野さんは同じく一緒に受賞するアメリカのスタンリー・ウィッティンガムさんと並んで席に着き、世界中の記者からの質問に答えました。
会見で、吉野さんたちが開発したリチウムイオン電池が社会に与えた影響について聞かれた吉野さんは「開発した1985年当時はスマートフォンやノートパソコンなどはなかった。リチウムイオン電池の市場がこれほど大きくなるとは予想していなかった」と述べました。
また、大学などではなく、民間企業の研究者としてノーベル賞に選ばれた感想を聞かれると「企業研究者である私の受賞は、企業に所属する若い研究者たちを勇気づけるだろう」とその意義を語りました。
そして、日本時間の8日行われる「ノーベルレクチャー」と呼ばれる記念講演に触れ、「環境問題についての私の意見やビジョンを世界に向けたメッセージとして話したい」と抱負を述べました。
吉野彰さん単独インタビュー「記念講演の反響が楽しみ」
ノーベル財団が主催する記者会見のあと、吉野彰さんはNHKの単独取材に応じました。
吉野さんは、会見場から出てくると「記者会見は緊張しましたが、記念講演が私にとっての本番なのであしたも頑張ります」と笑顔を見せました。
そして、記念講演の準備状況について「99%はできているが、どうまとめるか最後のメッセージの文章をまだ迷っているので、きょう中に考えます。どのような反響があるか楽しみです」と話していました。
また、電池開発における日本の貢献について尋ねると「電池産業をみると日本が商品化した製品が多く、世界を引っ張っている。リチウムイオン電池でも多くの日本人が貢献している」と語りました。
そして、若い研究者たちに対して「ノーベル賞の受賞者が研究成果を出した平均は35歳くらいなので、35歳までに勉強や経験をつんで力を発揮してほしい」と話していました。
吉野さんは、会見場から出てくると「記者会見は緊張しましたが、記念講演が私にとっての本番なのであしたも頑張ります」と笑顔を見せました。
そして、記念講演の準備状況について「99%はできているが、どうまとめるか最後のメッセージの文章をまだ迷っているので、きょう中に考えます。どのような反響があるか楽しみです」と話していました。
また、電池開発における日本の貢献について尋ねると「電池産業をみると日本が商品化した製品が多く、世界を引っ張っている。リチウムイオン電池でも多くの日本人が貢献している」と語りました。
そして、若い研究者たちに対して「ノーベル賞の受賞者が研究成果を出した平均は35歳くらいなので、35歳までに勉強や経験をつんで力を発揮してほしい」と話していました。
選考委員「リチウムイオン電池は今後も社会に大きな影響」
ことしのノーベル化学賞に選ばれた吉野彰さんたちの研究について、化学賞の選考にあたった委員は「これまでも、これからも社会に非常に大きな影響を与え続けるだろう」と述べて、功績をたたえました。
ことしのノーベル賞の授賞式が、日本時間の今月11日に行われるのを前に、化学賞の選考委員を務めるスウェーデンのストックホルム大学のグンナル・フォンヘイネ教授が7日、NHKのインタビューに応じました。
この中で、フォンヘイネ教授は、携帯電話や電気自動車を例にあげて「現代社会ではどこを見てもリチウムイオン電池がある。これまでも、そしてこれからも社会に非常に大きな影響を与え続けるだろう」と述べて、リチウムイオン電池を開発した3人の功績をたたえました。
そのうえで、「リチウムイオン電池の強みは、二酸化炭素の排出を削減する可能性を生み出したことにある。気候変動や二酸化炭素の排出に、リチウムイオン電池が大きなインパクトを与えてくれることを望んでいる」と述べて、環境問題の解決につながることに強い期待を示しました。
また、フォンヘイネ教授は、ことし10月、受賞者が決まり、吉野さんに連絡をした時の状況について「吉野先生の非常に喜んでいる様子が電話をしているこちら側にも伝わってきた」と話していました。
ことしのノーベル賞の授賞式が、日本時間の今月11日に行われるのを前に、化学賞の選考委員を務めるスウェーデンのストックホルム大学のグンナル・フォンヘイネ教授が7日、NHKのインタビューに応じました。
この中で、フォンヘイネ教授は、携帯電話や電気自動車を例にあげて「現代社会ではどこを見てもリチウムイオン電池がある。これまでも、そしてこれからも社会に非常に大きな影響を与え続けるだろう」と述べて、リチウムイオン電池を開発した3人の功績をたたえました。
そのうえで、「リチウムイオン電池の強みは、二酸化炭素の排出を削減する可能性を生み出したことにある。気候変動や二酸化炭素の排出に、リチウムイオン電池が大きなインパクトを与えてくれることを望んでいる」と述べて、環境問題の解決につながることに強い期待を示しました。
また、フォンヘイネ教授は、ことし10月、受賞者が決まり、吉野さんに連絡をした時の状況について「吉野先生の非常に喜んでいる様子が電話をしているこちら側にも伝わってきた」と話していました。
ソース:NHK ニュース