ドイツで原発げんぱつ廃止はいし訴うったえるデモ 福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつ事故じこから10年ねんを前まえに

東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこから10年ねんになるのを前まえに、ドイツでは世界せかい各国かっこくの原発げんぱつに反対はんたいするデモが行おこなわれました。ベルリン在住ざいじゅうの作家さっか、多和田たわだ葉子ようこさんも参加さんかし、原発げんぱつの停止ていしを呼よびかけました。

福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこを受うけドイツは脱だつ原発げんぱつの方針ほうしんを決きめ、来年らいねんまでに国内こくないすべての原発げんぱつの運転うんてんを停止ていしすることにしています。

首都しゅとベルリンでは6日にち、原発げんぱつに反対はんたいする市民しみんグループの呼よびかけでデモが行おこなわれ、およそ200人にんが再生さいせい可能かのうエネルギーへの転換てんかんのシンボルとして風車かざぐるまを手てにし「福島ふくしまを忘わすれるな」とか「ただちに脱だつ原発げんぱつを」などと書かかれた横断幕おうだんまくを掲かかげて行進こうしんし、日本にっぽんなど世界せかい各国かっこくの原発げんぱつの廃止はいしを訴うったえました。

デモでは、ベルリン在住ざいじゅうでドイツで最もっとも権威けんいのある文学ぶんがく賞しょうの1つ「クライスト賞しょう」も受賞じゅしょうしている多和田たわだ葉子ようこさんが壇上だんじょうに立たち「原子力げんしりょくのシステムは人生じんせいの意義いぎをいつでも破壊はかいしうる。存在そんざいするだけで、私わたしたちの心こころの中なかは絶たえず汚染おせんされてしまう」と、原発げんぱつをただちに停止ていしするようドイツ語ごで呼よびかけました。

スピーチのあと、多和田たわださんは「政治せいじ的てきにそれほど活動かつどうしてこなかった普通ふつうの人間にんげんとしてどういうふうに考かんがえ、なぜ絶対ぜったいに原発げんぱつをやめたほうがいいと思おもうのか伝つたえたいと思おもった」と話はなしていました。

参加さんかした女性じょせいは「福島ふくしまの事故じこは原発げんぱつを安全あんぜんに運転うんてんすることはできないとはっきり示しめした。世界中せかいじゅうの原発げんぱつをただちに止とめなければならない」と話はなしていました。

ドイツでは7日にち以降いこうも原発げんぱつ反対はんたいのデモなどが各地かくちで行おこなわれる予定よていです。

ソース：NHK ニュース