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日本海側 地震直後に津波到達する「海陸断層」が多数存在
2021-03-12 13:57:32

東日本大震災では、10メートル以上の大津波が甚大な被害をもたらしましたが、津波のリスクには到達するまでの早さもあります。特にそのリスクが高い日本海について、国の研究プロジェクトが、新たな調査結果を取りまとめました。津波を引き起こすおそれのある断層は合わせて185あり、中には陸と海にまたがるように断層が伸び、地震直後に津波が到達する「海陸断層」が多数あるとして専門家は「リスクを認識して地域の防災に役立ててほしい」と指摘しています。
東京大学地震研究所やJAMSTEC=海洋研究開発機構、それに新潟大学などは東日本大震災の発生を受け、文部科学省のプロジェクトとして日本海側で起こりうる地震や津波の調査を8年がかりで進め、先月、全国の結果を取りまとめました。
陸と海で実施した構造探査や最新の地質調査の結果なども踏まえ、津波を引き起こす可能性のある断層が合わせて185あるとしています。特に北海道から北陸にかけては「海陸断層」とも言われる陸と海にまたがるものや、沿岸との境界にある断層が合わせて30余りあるとみられることが分かりました。
津波の高さは最大数メートルと、10年前の大津波に比べ高くはないものの、津波の最大波が到達する時間でみると数分から10分程度のところもあり、30分から40分前後だった10年前の東北に比べると極めて早いということです。
陸と海で実施した構造探査や最新の地質調査の結果なども踏まえ、津波を引き起こす可能性のある断層が合わせて185あるとしています。特に北海道から北陸にかけては「海陸断層」とも言われる陸と海にまたがるものや、沿岸との境界にある断層が合わせて30余りあるとみられることが分かりました。
津波の高さは最大数メートルと、10年前の大津波に比べ高くはないものの、津波の最大波が到達する時間でみると数分から10分程度のところもあり、30分から40分前後だった10年前の東北に比べると極めて早いということです。
ソース:NHK ニュース