報道写真ほうどうしゃしんコンテスト　大賞たいしょうに「マリウポリの妊婦にんぷ」

　世界的せかいてきな報道写真ほうどうしゃしんコンテストで、ウクライナ侵攻しんこうの「不条理ふじょうりと恐怖きょうふ」を捉とらえた作品さくひんが大賞たいしょうに選えらばれました。

　去年きょねん3月がつにウクライナ南東部なんとうぶマリウポリで撮影さつえいされた1枚まいの写真しゃしん。ロシアの空爆くうばくを受うけて担架たんかで運はこばれる妊婦にんぷが大おおきくふくらんだお腹はらに左手ひだりてを添そえています。

　AP通信つうしんのウクライナ人じんカメラマン、エフヘニー・マロレツカ氏しが撮影さつえいしたこの写真しゃしんは、オランダ・アムステルダムで開ひらかれた世界報道写真せかいほうどうしゃしんコンテストで6万まんを超こえる応募おうぼの中なかから大賞たいしょうに選えらばれました。

　去年きょねん2月がつのロシアによる侵攻開始直後しんこうかいしちょくごからマリウポリで報道ほうどうを続つづけてきたというマロレツカ氏しは「忘わすれたくても忘わすれられない瞬間しゅんかんだ」と撮影当時さつえいとうじの状況じょうきょうを語かたりました。

　審査員しんさいんは「不条理ふじょうりと恐怖きょうふを捉とらえた作品さくひんだ。ウクライナ侵攻しんこうが一ひとつの世代せだいだけでなく、複数ふくすうの世代せだいに影響えいきょうを与あたえることを明白めいはくに示しめしている」と評価ひょうかしました。

ソース：NHK ニュース