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日銀 植田総裁 “今年度後半には物価上昇率2%を下回る”
2023-04-24 06:40:06

日銀の植田総裁は、24日に開かれた衆議院の決算行政監視委員会で、物価上昇率は今年度後半に2%を下回るという見方を示し、この見通しに沿って金融緩和を継続するという姿勢を示しました。
この中で植田総裁は、物価上昇率の見通しについて「輸入物価が国内物価に転嫁されていく動きは、しばらく前に予想されていた以上の強さで進んでいる。ただ、私どもの見通しでは、そろそろピークを迎え今年度後半には2%を下回ると見込んでいる」と述べました。
そのうえで、「この見通しに沿って金融緩和を継続するスタンスで現在いる」と述べ、現在の物価の見通しを前提に金融緩和を続ける姿勢を示しました。
植田総裁は、物価の基調的な動きが2%に届くという見通しになれば、金融緩和策は正常化の方向に向かうとしたうえで、「基調的な物価の見通しとは、半年先、1年先、1年半先の私どもの物価の見通しが、かなり強い2%前後になり、しかも、それについての見通しの確度が高まったと認識できるようなものと漠然と考えている」と述べました。
日銀は今週27日と28日に、植田総裁のもとでは初めてとなる金融政策決定会合を開きますが、市場の一部には、日銀が総裁の交代を機に金融緩和策を修正するのではないかという観測も出ているだけに、植田総裁が今後の金融政策についてどのようなメッセージを示すのかが焦点となります。
ソース:NHK ニュース