Show Furigana
スーダン 72時間の停戦も首都や西部で衝突
2023-04-26 11:08:19

スーダンでは対立する軍と準軍事組織が新たに合意した72時間の停戦期間に入ってからも、首都や西部の州などで双方の衝突が起きているとみられ、さらなる事態の悪化が懸念されています。
スーダンでは今月15日以降、軍と準軍事組織のRSF=即応支援部隊との間で武力衝突が起き、WHO=世界保健機関によりますと、これまでに450人以上が死亡したということです。
双方はアメリカなどの仲介で25日から新たに72時間の停戦で合意したと発表しましたが、地元メディアによりますと、首都ハルツームでは26日も複数の地区で双方による銃撃戦などが続いているということです。
ハルツームの地元当局はSNSで「施設がダメージを受けたほか、治安の悪化で水道施設は稼働を停止している」と発表するなど、水の確保も困難になってきています。
また、ハルツームからの報道では、赤新月社の話として病院では燃料や医薬品不足が深刻化しているとしていて、人道危機が深まりつつあります。
さらに、西部の西ダルフール州では26日午前にかけて双方による激しい衝突が起きたということです。
スーダン軍とRSFは互いに相手側が停戦合意に違反していると非難の応酬を続けているほか、スーダン軍はRSFが住宅地に入り込んで市民を人間の盾としているなどと主張していて、さらなる事態の悪化が懸念されています。
ソース:NHK ニュース