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逮捕の電子部品メーカー元社員 複数データ持ち出して転職か
2023-12-07 02:56:03

電子部品メーカーに勤務していた中国籍の元社員が、車載機器の設計データを持ち出したとして逮捕された事件で、ほかにも複数のデータが持ち出された疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかりました。元社員は、直後に自動車大手の「ホンダ」に転職していて、警視庁は転職先でデータを利用しようとしたとみて、いきさつを調べています。
電子部品大手「アルプスアルパイン」の社員だった、中国籍の張天文容疑者(32)は、おととし11月、会社のサーバーにアクセスし、車載機器の設計データをハードディスクに保存して持ち出したとして、不正競争防止法違反の疑いで逮捕され、7日午前、検察庁に送られました。
捜査関係者によりますと、持ち出されたデータは、車の電子制御に関する先端技術で、ほかにも複数のデータが持ち出された疑いがあるということです。
張容疑者は当時、自動車関連部門に勤務し、こうした営業秘密へのアクセス権限を付与されていました。
容疑者は翌月に、自動車大手の「ホンダ」に転職し、引き続き技術開発の業務にあたっていたということで、警視庁は転職先でデータを利用しようとしたとみて、いきさつを調べています。
警視庁は、捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていません。
ソース:NHK ニュース