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ラグビー日本にっぽん代表だいひょう しんヘッドコーチにエディー・ジョーンズ

2023-12-13 14:12:30

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ラグビー日本にっぽん代表だいひょうあらなヘッドコーチに、2015ねんのワールドカップで日本にっぽん代表だいひょう指揮しきをとったエディー・ジョーンズ就任しゅうにんすることになりました。

ラグビー日本にっぽん代表だいひょうのヘッドコーチをめぐっては、今回こんかいのワールドカップフランス大会たいかいにジェイミー・ジョセフ退任たいにんし、日本にっぽんラグビー協会きょうかい後任こうにん人選じんせんすすめてきました。

協会きょうかいは「ワールドカップで優勝ゆうしょうみちびいてくれる人物じんぶつなど要件ようけん沿って、書類しょるい選考せんこう面接めんせつ候補こうほしゃ絞り込しぼりこおこなってきました。


そして13にち都内とないひらかれた理事りじかい最終さいしゅうてき審議しんぎおこない、2015ねんのワールドカップイングランド大会たいかい日本にっぽん代表だいひょう指揮しきをとったエディー・ジョーンズあらなヘッドコーチとして承認しょうにんされました。

ジョーンズは、年明としあ来月らいげつ1にちにヘッドコーチに就任しゅうにんする予定よていで、任期にんきは2027ねんのワールドカップオーストラリア大会たいかいまでとなっています。


日本にっぽん代表だいひょうは2019ねんのワールドカップ日本にっぽん大会たいかい史上しじょうはつのベスト8進出しんしゅつたしましたが、ベスト4以上いじょう目標もくひょうかかげた今回こんかいのフランス大会たいかいは1リーグで敗退はいたいしています。

国際こくさい経験けいけん豊富ほうふで、日本にっぽんラグビーにもくわしいジョーンズが4ねんのオーストラリア大会たいかいけて代表だいひょうどう強化きょうかしていくのか、その手腕しゅわん期待きたいされます。

ジョーンズは14にち会見かいけんおこなって意気込いきごなどかたことにしています。


エディー・ジョーンズとは

エディー・ジョーンズはオーストラリア出身しゅっしんの63さい

2015ねんのワールドカップで日本にっぽん代表だいひょうのヘッドコーチをつとめ、南アフリカみなみあふりかせんでチームを歴史れきしてき勝利しょうりみちびきました。


その後そのご、イングランド代表だいひょうのヘッドコーチに就任しゅうにんし、日本にっぽんひらかれた2019ねんのワールドカップではじゅん優勝ゆうしょうしましたが、去年きょねん12つき成績せいせき不振ふしんなど理由りゆう解任かいにんされました。

そして、ことし1つきにオーストラリア代表だいひょうのヘッドコーチに就任しゅうにんし、地元じもと開催かいさいなる2027ねんのワールドカップまでの契約けいやくむすんでいました。


しかし、フランス大会たいかいでオーストラリア代表だいひょうとして、史上しじょうはじめて1リーグ敗退はいたいとなり、その後そのご辞任じにんして去就きょしゅう注目ちゅうもくされていました。

ジョーンズ先月せんげつ、NHKのインタビューに対にたい、「オファーがあれば興味きょうみある日本にっぽんのラグビーに恩返おんがえがしたい」などはなし、日本にっぽん代表だいひょうのヘッドコーチをふたたつとめることに意欲いよくしめしていました。


今月こんげつ7にち最終さいしゅう面接めんせつ” ヘッドコーチの選考せんこう過程かてい

日本にっぽんラグビー協会きょうかい岩渕いわぶち健輔けんすけ専務せんむ理事りじは、理事りじかいのあと取材しゅざいおうじ、ヘッドコーチの選考せんこう過程かてい説明せつめいしました。

それによりますと、協会きょうかいは7つき以降いこう外部がいぶ人材じんざい紹介しょうかい会社かいしゃ活用かつようして本格ほんかくてき選考せんこうスタートさせました。

まず公募こうぼ推薦すいせんで80にんのリストをつくり、そこから候補こうほしゃをジョーンズふく3にん絞り込しぼりこみ、今月こんげつ7にち最終さいしゅう面接めんせつおこなったということです。

選考せんこう基準きじゅん日本にっぽん国際こくさい舞台ぶたいでの経験けいけんほか現在げんざい日本にっぽん状況じょうきょう理解りかいしたうえでビジョンをしめせるなどで、候補こうほしゃには面接めんせつ具体ぐたいてき今後こんご強化きょうかさく説明せつめいしてもらったということです。

そのうえで岩渕いわぶち専務せんむ理事りじは「ジョーンズほかの2めいくらべてプラン明確めいかく筋道すじみちはっきりしていた」とはなし、理事りじかいでは全会ぜんかい一致いっちではなかったもののだい多数たすう賛成さんせい承認しょうにんたと説明せつめいしました。

一方いっぽう、ジョーンズ就任しゅうにんをめぐってはオーストラリア代表だいひょうのヘッドコーチとしての契約けいやくのこっているなか日本にっぽん協会きょうかい接触せっしょくしたとして、国内こくないがい批判ひはんこえもあがっています。

岩渕いわぶち専務せんむ理事りじは、ワールドカップ開幕かいまく直前ちょくぜん日本にっぽん協会きょうかいオンライン面接めんせつしたとほうじられたことについて「情報じょうほう収集しゅうしゅうのために外部がいぶ人材じんざい紹介しょうかい会社かいしゃ接触せっしょくした」とはなしました。

そのうえで「この段階だんかいではヘッドコーチ選考せんこう面接めんせつおこなっていない」と説明せつめいしました。

また、ジョーンズは、他者たしゃからの推薦すいせんでリストにはいってきたということで、本人ほんにん立候補りっこうほしたわけではないと強調きょうちょうしました。


先月せんげつ NHKのインタビューかたった“チームづく

ジョーンズ先月せんげつ、NHKのインタビューにおうじ、今後こんご日本にっぽん代表だいひょうのチームづくりなどについてかたっていました。

そのおも内容ないようです。


Q.いま日本にっぽん代表だいひょう自分じぶん必要ひつよう存在そんざいだとおもか?

A.日本にっぽん代表だいひょうをみると、2015ねんのワールドカップはよかった。2019ねんのワールドカップはすばらしかった。ただ、2019ねんのあとはすこ停滞ていたいしているようだ。チームにはあたらしいいのち吹き込ふきこ必要ひつようがあり、それせられたおおきな仕事しごとだ。日本にっぽんラグビー協会きょうかい世界せかいトップ4になりたいと公言こうげんしている。つまりいまいる場所ばしょと、いるべき場所ばしょおおきなギャップがあるかれそのレベル引き上ひきあげるためには特別とくべつなリーダーシップが必要ひつようだ。大変たいへん興味深きょうみぶかプロジェクトだ。


Q.今回こんかいのワールドカップの日本にっぽん代表だいひょうて、率直そっちょくどうかんじたか?

A.ワールドカップでのパフォーマンスはとてもよかったとおも本当ほんとう一生懸命いっしょうけんめいたたか、2019ねんのあとにはせていないようなテンポリズムでプレーしていた。とてもよくやったとおもしかし日本にっぽんにとってきびしいたたかになっている。この2大会たいかい優勝ゆうしょうしているのは南アフリカみなみあふりかだ。かれはフォワードのパワーゲームをした。日本にっぽんがパワーゲームにためには、もっとちがプレーをしていかなければならない。



Q.世界せかいトップのトレンドはどんなものか?

A.トレンドはフォワードを重視じゅうししたパワーゲーム。そして、キックを多用たようするゲームだ。しかしどんなトレンドもそうあるように、ながつづいてもわりがこのあとの4年間ねんかん、よりはやく、エンターテインメントせいたか試合しあい人々ひとびとたがっている。ルール修正しゅうせいするわけではないが、ルールの解釈かいしゃく見直みなおして、アタックするチーム有利ゆうりなるときがかもしれない。それ場合ばあいは、日本にっぽん有利ゆうりなる可能かのうせいがある。


Q.ヘッドコーチになった場合ばあい、4年間ねんかんチームどうつくか?

A.最初さいしょやるべきことは相手あいてのパワーをやわらげる方法ほうほうつけることだ。それやるには、いいセットプレーが必要ひつようだ。ワールドカップでの日本にっぽんのスクラムはよかったが、より日本にっぽんらしいスクラムにする必要ひつようあるまえよりもひくく、はやくすることだ。また、ラインアウトのスピード強化きょうかする必要ひつようあるいま日本にっぽんはラインアウトでのたかさをいているので、セットプレーを強化きょうかして、ボールにプレッシャーをかける方法ほうほうつける必要ひつようあるもう1つ、圧力あつりょくをかけていくようなラグビーを日本にっぽんはしていかないといけない。れいげると、イングランドプレミアリーグのリバプールのサッカーのように。かれつねプレッシャーをかけている。ボール獲得かくとくしたら、はやうご相手あいてにプレッシャーをかける日本にっぽんはいいセットプレーで相手あいてのパワーをやわらげる方法ほうほうつけ、ボールっているときもっていないときもハイプレッシャーゲームをする必要ひつようあるボール獲得かくとくした瞬間しゅんかん素早すばやくボールをうごかし、スピーディーなラグビーを展開てんかいしていくべきだ。


Q.パワーゲームではボール取り返とりかえのがむずかしいどうする

A.パワーがあろうとなかろうと、ボール取り返とりかえせばいい。相手あいてにプレッシャーをかけなければいけない。とくにからだおおきくない日本にっぽんはより一丸いちがんとなってかしこく、そして相手あいてよりいちさきにやっていくしかない。日本にっぽん一緒いっしょ長期ちょうき合宿がっしゅくできるというアドバンテージがあり、そこで団結だんけつりょくたかめることができる。いま世界せかいのラグビーをと、もっと団結だんけつりょくあるのはアイルランドだ。チームの80%がおなチームで毎日まいにち一緒いっしょにプレーしている。だからこそ、団結だんけつりょくスピードがあり、相手あいてよりもいちさきのプレーができるチームになっている。


Q.日本にっぽんのための戦略せんりゃくどのようなものか?

A.日本にっぽん世界せかい一番いちばん強度きょうどたかチームにならなければいけない。2015ねん、2019ねんにそれができたとおもが、それをさらに強化きょうかしていく今回こんかい強化きょうかするだけでなく、かんがえるスピード、アクションをとるスピードを強化きょうかしていく集団しゅうだんてきなスピードとアクションのスピードだ。試合しあいちゅうずっとうごいて、相手あいてにプレッシャーをかけるそれによってフィジカルの不利ふりてんおぎなことができるおも


Q.具体ぐたいてきにどんなプレーができるおもか?

A.まず一番いちばん大事だいじなのは姿勢しせいだとおもう。いま日本にっぽん姿勢しせいわるくない。とてもファイトある意図いとってプレーしているが、もっと大胆だいたんに、勇敢ゆうかん相手あいてよりもはやくというかんが必要ひつようだ。相手あいてよりもボールはやうごかしていくためには勇気ゆうきがいる。タッチキックではなく、クイックタップでそこから展開てんかいしていく。スクラムからボールを1びょうしたり、どこでスピードアップできるかをつねかんがえていくたとえば相手あいてがキックしてきたら4にんか5にん待機たいきしてカウンターアタックにそなえるボールっていないときにハードワークができるか。そこにかかってくるとおも



Q.世代せだい交代こうたいどのようにすすめていくか?

A.いくつかのポイントあるおも。まず、2015ねんと2019ねん選手せんしゅたちは、これからてくるわか才能さいのうのロールモデルになる必要ひつようあるわか選手せんしゅにはすばらしいお手本おてほん必要ひつようだ。リーチ マイケル、堀江ほりえ翔太しょうた稲垣いながきあきらふとし大野おおのひとし五郎丸ごろうまる田中たなか史朗しろうのような選手せんしゅこれからてくる選手せんしゅにとってすばらしいお手本おてほんなるそして、ヘッドコーチがだれであれ、大学だいがくったり、リーグワンの試合しあいたりして、最高さいこう人材じんざいえらようにしなければならない。トップ4になるということはワールドクラスということだ。だからつねワールドクラスレベル活動かつどうしなければならない。


Q.わかくて有望ゆうぼう選手せんしゅはいるか?

A.東京とうきょうサントリーサンゴリアスと一緒いっしょ仕事しごとをしているのでわかるが、いい若手わかて選手せんしゅ間違まちがなくそだってきている。そして大学だいがく選手せんしゅについてわたし感心かんしんするのは、かれのフィジカルめんいま代表だいひょうクラスになりつつあるということだ。だから、フィジカルめんではいい準備じゅんびができている。いまかれけているのは、プレッシャーのかかる状況じょうきょうでハイレベルなラグビーをプレーする経験けいけんだ。プレッシャーのなかでハイレベルな試合しあいをするわか選手せんしゅたちをやすこと、これ日本にっぽん必要ひつようなことだ。


Q.スタイルえるか?指導しどうしゃぞうをアップデートする?

A.人生じんせい偉大いだいなものをためにはハードワークが必要ひつようだ。努力どりょくしなければなにもできない。しかし、ハードワークとたのしみバランス個人こじんチームのバランス、支援しえん挑戦ちょうせんのバランスがますます重要じゅうようになってきている。ヘッドコーチはつねバランスをていかなかればいけない。つね選手せんしゅたちをつめてなにがいいのかをかんがえていく

ソース:NHK ニュース