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北朝鮮きたちょうせん “きのう「火星かせい18がた発射はっしゃ訓練くんれん発表はっぴょう

2023-12-19 00:09:40

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北朝鮮きたちょうせんは、キム・ジョンウン(きむただしおんそう書記しょき立ち会たちあのもと、固体こたい燃料ねんりょうしき新型しんがたICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイル「火星かせい18がた」の発射はっしゃ訓練くんれんを18にちったと発表はっぴょうしました。

火星かせい18がた」の発射はっしゃ訓練くんれん実施じっししたと発表はっぴょうするのははじめてで、従来じゅうらい液体えきたい燃料ねんりょうしきより迅速じんそく発射はっしゃできる固体こたい燃料ねんりょうしきのICBMについても実戦じっせん配備はいび段階だんかいある誇示こじしました。

19にち北朝鮮きたちょうせん朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう機関きかん労働ろうどう新聞しんぶん」は、キム・ジョンウンそう書記しょき立ち会たちあのもと、固体こたい燃料ねんりょうしき新型しんがたICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイル「火星かせい18がた」の発射はっしゃ訓練くんれんをきのうおこなったとつたえました。

ミサイルは最高さいこう高度こうど6518.2キロまで上昇じょうしょうし、1002.3キロの距離きょりおよそ73ふんかけて飛行ひこうしたあと、日本海にほんかい公海こうかいじょう目標もくひょう水域すいいき正確せいかく着弾ちゃくだんさせたとしています。

北朝鮮きたちょうせんは「火星かせい18がた」について、ことし4つきと7つき発射はっしゃ実験じっけんおこないましたが、訓練くんれん実施じっししたと発表はっぴょうしたのははじめてで、従来じゅうらい液体えきたい燃料ねんりょうしきより迅速じんそく発射はっしゃできる固体こたい燃料ねんりょうしきのICBMについても実戦じっせん配備はいび段階だんかいある誇示こじしました。

むすめとともに発射はっしゃ立ち会たちあったキムそう書記しょきは「ワシントンがあやまった決心けっしんくだとき、われわれがどんな行動こうどう準備じゅんび選択せんたくするかをはっきりしめした」とべたうえで「てきあやまった選択せんたくつづけるときには、より攻勢こうせいてき行動こうどう対応たいおうすべきだ」として、アメリカなどへの対決たいけつ姿勢しせい強調きょうちょうしました。


労働ろうどう新聞しんぶん」に写真しゃしん掲載けいさい むすめ立ち会たちあ姿すがた

19にち北朝鮮きたちょうせん朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう機関きかん労働ろうどう新聞しんぶん」には、1めんから3めんにわたって「火星かせい18がた」の発射はっしゃ訓練くんれん関連かんれんした写真しゃしん25まい掲載けいさいされています。

公開こうかいされた写真しゃしんでは、しろくろ市松いちまつ模様もようほどこされた3段式だんしきとみられるミサイルが片側かたがわ9りん移動いどうしき発射はっしゃだいから発射はっしゃされ、垂直すいちょく上昇じょうしょうしていく様子ようす確認かくにんできます。

ミサイルからふきほのお大量たいりょうしろけむりとともにスカートのようにひろがっており、固体こたい燃料ねんりょうしき特徴とくちょうしめしています。

発射はっしゃには、キム・ジョンウンそう書記しょきむすめとともに立ち会たちあっていて、2にんがトンネルのなかで、移動いどうしき発射はっしゃだい搭載とうさいされたミサイルを確認かくにんする姿すがたうつっています。

このほか、ミサイルにそなえつけたカメラ宇宙うちゅう空間くうかんから撮影さつえいしたとみられる朝鮮ちょうせん半島はんとうなど写真しゃしん掲載けいさいされています。


アメリカ国連こくれん代表だいひょう 緊急きんきゅう会合かいごう要請ようせい

北朝鮮きたちょうせんが18にち、ICBMきゅうのミサイルを発射はっしゃしたことについて、アメリカの国連こくれん代表だいひょうは、対応たいおう協議きょうぎする国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじかい緊急きんきゅう会合かいごうを19にち日本にっぽん時間じかんの20にち開催かいさいするよう要請ようせいしたことをあきらかにしました。

アメリカ国連こくれん代表だいひょうは「北朝鮮きたちょうせんによる弾道だんどうミサイル技術ぎじゅつ使つかったすべての発射はっしゃは、複数ふくすう安保理あんぽり決議けつぎ違反いはんであり、国際こくさい社会しゃかい全体ぜんたいおびやかすものだ」と非難ひなんしています。


火星かせい18がた」とは

火星かせい18がた」は、北朝鮮きたちょうせんにとってはじめて固体こたい燃料ねんりょうしき新型しんがたICBMきゅう弾道だんどうミサイルで、従来じゅうらい液体えきたい燃料ねんりょうしきより迅速じんそく発射はっしゃすることができ、発射はっしゃ兆候ちょうこう把握はあくするのがよりむずかしくなるとされています。

北朝鮮きたちょうせん去年きょねん12つき北西ほくせいトンチャンリにある「ソヘ衛星えいせい発射はっしゃじょう」で、だい出力しゅつりょく固体こたい燃料ねんりょうしきエンジン燃焼ねんしょう実験じっけんおこなったあと、ことし2つきぐん創設そうせつ75ねんにあわせた軍事ぐんじパレードの最後さいご登場とうじょうさせるかたちで、片側かたがわ9りん移動いどうしき発射はっしゃだい搭載とうさいされた3段式だんしきの「火星かせい18がた」を公開こうかいしました。

そして4つき首都しゅとピョンヤン付近ふきんからICBMきゅう弾道だんどうミサイル1はつ日本にっぽんうみけて発射はっしゃされ、北朝鮮きたちょうせんはキム・ジョンウンそう書記しょき立ち会たちあのもと「火星かせい18がた」のはじめて発射はっしゃ実験じっけん成功せいこうしたと発表はっぴょう

戦争せんそう抑止よくしりょく使命しめい遂行すいこうする戦略せんりゃく兵器へいき主力しゅりょく手段しゅだん」としての性能せいのう信頼しんらいせい確認かくにんされたと主張しゅちょうしました。

さらに7つきにはふたたピョンヤン付近ふきんから「火星かせい18がた」の2かい発射はっしゃ実験じっけんおこない、高度こうどおよそ6650キロ飛行ひこう時間じかんはおよそ75ふんたっしていずれも「しん記録きろくだった」と強調きょうちょうしたのにつづいて、朝鮮ちょうせん戦争せんそう休戦きゅうせん70ねんにあわせて実施じっしした軍事ぐんじパレードでは招待しょうたいしたロシアと中国ちゅうごく代表だいひょうだんまえで「火星かせい18がた」を誇示こじしていました。

火星かせい18がた」について、防衛ぼうえいしょう通常つうじょう弾道だんどうであれば弾頭だんとうおもさしだいでは、射程しゃていが1まん5000キロをえ、アメリカ全土ぜんど射程しゃていふくまれる可能かのうせいがあるとしています。

ソース:NHK ニュース