マリーアントワネットの失脚しっきゃくを早はやめたネックレス？ 7.4億円おくえんで落札らくさつ スイス

　18世紀せいきのフランス王妃おうひ、マリー・アントワネットの失脚しっきゃくを早はやめた可能性かのうせいがあるスキャンダルにまつわるネックレスが、11月がつ13日にちに競売きょうばいにかけられた。

　競売会社きょうばいがいしゃ・サザビースによると、300カラットのダイヤモンドなどがあしらわれたネックレスは、1785年ねんに起おきた「首飾くびかざり事件じけん」と呼よばれる詐欺事件さぎじけんに関連かんれんする可能性かのうせいがあるという。

　この事件じけんでは、ある貴族きぞくが王妃おうひになりすましネックレスをタダで入手にゅうしゅしたが、その後ごの裁判さいばんで王妃おうひに罪つみはないと結論付けつろんづけられた。しかし、王妃おうひの贅沢ぜいたくな暮くらしへの批判ひはんが高たかまり、フランス革命かくめいによる王政転覆おうせいてんぷくに拍車はくしゃをかけることとなったとされる。

　そのネックレスは後あとに闇市場やみしじょうでバラ売うりにされ、現在げんざいは行方ゆくえがわからない。しかし、ダイヤモンドの年代ねんだいと品質ひんしつが一致いっちすると指摘してきする専門家せんもんかもいるという。

　今回こんかいのオークションではアジアの個人こじんコレクターが出品しゅっぴんし、非公開ひこうかいの女性じょせいバイヤーが426万まんスイスフラン、日本円にほんえんでおよそ7億おく4800万円まんえんで落札らくさつした。

ソース：NHK ニュース