中学校ちゅうがっこうの6時間じかん授業じゅぎょう“子こどもたちへの負担ふたん大おおきい” 教員きょういんの約やく7割わり

一いち日にち6時間じかん授業じゅぎょうとなっている現在げんざいの中学校ちゅうがっこうの授業じゅぎょう時間じかんについて大学だいがくの研究けんきゅうチームが調査ちょうさしたところ、およそ7割わりの教員きょういんが子こどもたちへの負担ふたんが大おおきく、生活せいかつに合あっていないと考かんがえていることが分わかりました。

調査ちょうさを行おこなったのは、東京とうきょう学芸がくげい大学だいがくの研究けんきゅうチームで、全国ぜんこくの公立こうりつ中学校ちゅうがっこうなどの教員きょういんを対象たいしょうに、ことし6月つきから9月つきにかけてインターネットで行おこない、1650人にん余あまりから回答かいとうを得えました。

中学校ちゅうがっこうの授業じゅぎょうは学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうの改訂かいていにあわせて見直みなおされていて、現在げんざいは、2017年ねんの改訂かいていによって一いち日にちで平均へいきん6時間じかん授業じゅぎょうとなっています。

一いち日にち当あたりの平均へいきんが5.4時間じかんだった1989年ねんの改訂かいていや、5.8時間じかんだった1998年ねんの改訂かいていを経験けいけんした教員きょういん520人にん余あまりに尋たずねたところ、現在げんざいの授業じゅぎょう時間じかんについて、生徒せいとの生活せいかつに「やや合あっていなかった」や「合あっていなかった」と答こたえた割合わりあいが69％に上のぼりました。

また、学習がくしゅうが「やや充実じゅうじつしていなかった」や「充実じゅうじつしていなかった」と答こたえた割合わりあいも61％に上のぼり、子こどもたちへの負担ふたんが大おおきく、学習がくしゅうが損そこなわれているとしています。

教員きょういんからは「子こどもたちの余裕よゆうがなくなり、集中しゅうちゅうが持続じぞくしない」とか「授業じゅぎょうに身みが入はいらない生徒せいとが増ふえている」といった意見いけんが寄よせられたということです。

調査ちょうさを行おこなった東京とうきょう学芸がくげい大学だいがくの大森おおもり直樹なおき教授きょうじゅは、今いまの一いち日にち6時間じかん授業じゅぎょうは週しゅうに2日にちまでにすることや、1コマ当あたりの授業じゅぎょう時間じかんを現在げんざいの50分ふんから45分ふんに見直みなおすことを提言ていげんしていて「子こどもも先生せんせいも毎日まいにち追い立おいたてられている状況じょうきょうだ。現場げんばの意見いけんを反映はんえいした時間じかんに変更へんこうすべきではないか」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース