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ゴーン氏の解任は見送り 処遇は慎重判断か ルノー緊急取締役会
2018-11-21 02:37:00

フランスの自動車メーカー、ルノーは緊急の取締役会を開き、逮捕された経営トップを務める日産自動車のカルロス・ゴーン会長について、会長兼CEOの職を解くことは見送りました。ルノーは今後の捜査の状況も見守りながら、ゴーン会長の処遇を慎重に判断するとみられます。
フランスの自動車メーカー、ルノーは20日、緊急の取締役会を開き、金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕された会長兼CEOのゴーン容疑者に代わってCOO=最高執行責任者のティエリー・ボロレ氏を暫定的なトップに据えると発表しました。
一方でゴーン会長について、日産自動車や日本の司法当局が集めたとする証拠は現段階では評価できないとして、会長兼CEOの職を解くことは見送りました。
そのうえで日産自動車に対し、ゴーン会長に関する内部調査で得たすべての情報を提供するよう求めるとしています。
ゴーン会長の処遇については、ルノーの筆頭株主であるフランス政府もルメール経済相が「十分な証拠がなく解任はできない」と述べて、日本政府に情報提供を求めています。
このため、ルノーは今後の捜査の状況も見守りながら、ゴーン会長の処遇を慎重に判断するとみられます。
一方でゴーン会長について、日産自動車や日本の司法当局が集めたとする証拠は現段階では評価できないとして、会長兼CEOの職を解くことは見送りました。
そのうえで日産自動車に対し、ゴーン会長に関する内部調査で得たすべての情報を提供するよう求めるとしています。
ゴーン会長の処遇については、ルノーの筆頭株主であるフランス政府もルメール経済相が「十分な証拠がなく解任はできない」と述べて、日本政府に情報提供を求めています。
このため、ルノーは今後の捜査の状況も見守りながら、ゴーン会長の処遇を慎重に判断するとみられます。
日産 志賀取締役「今後の3社連合いずれ議論」
日産自動車でCOO=最高執行責任者を務めた志賀俊之取締役は、報道陣の取材に対し、フランスのルノーがカルロス・ゴーン会長兼CEOの職は解かないとしたことについて、「内容を聞いていないので分からない」としたうえで、今後の日産、ルノー、そして三菱自動車の「3社連合」について、「いつかはゴーン氏のいない連合になるが、いない状態でどういう形でアライアンスを進めるかは、いずれ議論しなければならない時期が必ず来る。それが早まったということだ」と述べました。
さらに志賀取締役は、「自動車業界が変革の時期に来ているので、どういう形で持続的に維持できるか真摯(しんし)に議論することが必要だ」と述べ、今後の経営について3社が議論を進める必要性を強調しました。
さらに志賀取締役は、「自動車業界が変革の時期に来ているので、どういう形で持続的に維持できるか真摯(しんし)に議論することが必要だ」と述べ、今後の経営について3社が議論を進める必要性を強調しました。
菅官房長官「3社の関係維持が大事」
菅官房長官は午前の記者会見で、記者団が日産自動車とルノー、三菱自動車工業の3社の提携関係に影響が出るか質問したのに対し、「そういう懸念がないようにしっかり対応するのが基本だ。政府としては、現在の日産、ルノー、そして三菱のアライアンスが安定的な関係を維持していくことが大事だと思っている」と述べました。
ソース:NHK ニュース