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台湾統一選 与党大敗 蔡総統が党首辞任 総統の職にはとどまる
2018-11-24 20:09:47

台湾で24日行われた統一地方選挙で、与党・民進党は、強固な地盤としてきた南部の高雄など7つのポストを失って大敗し、蔡英文総統は、責任をとって党のトップを辞任しました。
台湾全土の22の市長や知事などを決める統一地方選挙は、1年余りあとに行われる総統選挙の前哨戦とされ、与党・民進党は、高雄や台中など13あったポストを7つ減らして大敗し、最大野党・国民党は、6つのポストから9つ増やして大きく躍進しました。
このうち、20年間、民進党が担ってきた高雄市長に当選した国民党の韓国瑜氏は、「台湾の民主史上、すばらしい一幕だ」と勝利を宣言しました。
今回の選挙は、蔡英文政権による年金などの改革に対する強い反発に加え、民進党政権に批判的な中国からの厳しい締めつけで先行きが不透明となる中、蔡政権への不満が表れた形となりました。
選挙で大敗したことを受けて、蔡総統は記者会見を開き、「一緒に頑張ってくれたすべての支持者たちを失望させたことに心から謝罪しなければならない」と述べて、責任をとって党のトップを辞任しました。
蔡総統は、総統の職にはとどまりますが、党のトップを辞任したことで1年余りあとに迫る総統選挙の立候補への道が閉ざされる可能性が高まり、求心力の低下は避けられない状況です。
このうち、20年間、民進党が担ってきた高雄市長に当選した国民党の韓国瑜氏は、「台湾の民主史上、すばらしい一幕だ」と勝利を宣言しました。
今回の選挙は、蔡英文政権による年金などの改革に対する強い反発に加え、民進党政権に批判的な中国からの厳しい締めつけで先行きが不透明となる中、蔡政権への不満が表れた形となりました。
選挙で大敗したことを受けて、蔡総統は記者会見を開き、「一緒に頑張ってくれたすべての支持者たちを失望させたことに心から謝罪しなければならない」と述べて、責任をとって党のトップを辞任しました。
蔡総統は、総統の職にはとどまりますが、党のトップを辞任したことで1年余りあとに迫る総統選挙の立候補への道が閉ざされる可能性が高まり、求心力の低下は避けられない状況です。
国民党が勝利宣言
与党・民進党が強固な地盤としてきた台湾南部の高雄では最大野党・国民党の候補が勝利し、民進党はおよそ20年守ってきた市長ポストを失うことになりました。
民進党の候補に15万票の大差で勝利した国民党の韓国瑜候補は、大勢の支援者を前に、「台湾の民主史上、すばらしい一幕だ」と勝利を宣言しました。そのうえで、「喜び以上に責任の重さを感じている。よりよい生活、よりよい教育を築き、全台湾、全世界に高雄の変化を見せるべく、ともに前に進もう」と抱負を述べました。
民進党の候補に15万票の大差で勝利した国民党の韓国瑜候補は、大勢の支援者を前に、「台湾の民主史上、すばらしい一幕だ」と勝利を宣言しました。そのうえで、「喜び以上に責任の重さを感じている。よりよい生活、よりよい教育を築き、全台湾、全世界に高雄の変化を見せるべく、ともに前に進もう」と抱負を述べました。
国民党 呉主席 中国との関係改善訴え
最大野党、国民党の呉敦義主席は24日の夜、党本部で、現有ポストを大幅に増やした選挙結果について支持者らへの感謝のことばを述べました。このあと、呉主席は記者団に対し、「両岸関係ができるだけ早く平和と安定を取り戻すよう望む」と述べて、中国との関係を改善する必要性を訴えました。
ソース:NHK ニュース