那覇なはの住宅じゅうたく地ちで不発ふはつ弾だん 異例いれいの爆破ばくは処理しょり

那覇なは市しの住宅じゅうたく地ちで73年ねん前まえの沖縄おきなわ戦せん当時とうじのものとみられる不発ふはつ弾だん１いち発はつが見みつかり、付近ふきんの住民じゅうみんらが避難ひなんするなか自衛隊じえいたいが爆破ばくは処理しょりしました。

不発ふはつ弾だんは、ことし８月はちがつに那覇なは空港くうこうから２にキロほどの住宅じゅうたく地ちで見みつかりました。

長ながさが50センチ余あまり、重おもさがおよそ50キロあって、特徴とくちょうから沖縄おきなわ戦せん当時とうじの旧きゅう日本にっぽん軍ぐんのものとみられています。

通常つうじょうは起爆きばく装置そうちの信管しんかんを取り除とりのぞいて処理しょりしますが、今回こんかいは特殊とくしゅな構造こうぞうで作業さぎょう中ちゅうに爆発ばくはつするおそれもあったため、近ちかくに５ごメートルほどの穴あなを掘ほって、住宅じゅうたく地ちで爆破ばくはするという異例いれいの処理しょりとなりました。

半径はんけい300メートル以内いないは一般いっぱんの立ち入たちいりが禁止きんしされ、作業さぎょうの前まえに市しの職員しょくいんが地区ちくを回まわって住民じゅうみんなどおよそ2500人にんに避難ひなんを呼よびかけました。

近ちかくに住すむ30代だいの女性じょせいは「子こどもが小ちいさいので避難ひなん所しょに行いくのも難むずかしいし、怖こわい」と話はなしていました。

不発ふはつ弾だんを入いれた穴あなを土どのうで塞せいだあと、午後ごご３さん時じすぎ爆破ばくはが行おこなわれると辺あたりには大おおきな音おとが響ひびきました。

作業さぎょうは無事ぶじ終了しゅうりょうし、けが人けがにんなどはいませんでした。

太平洋たいへいよう戦争せんそうで激はげしい地上ちじょう戦せんとなった沖縄おきなわでは、現在げんざいもアメリカ軍ぐんや旧きゅう日本にっぽん軍ぐんの不発ふはつ弾だんが2000トン近ちかく残のこっているとみられ、すべてを処理しょりするにはあと70年ねんほどかかると言いわれています。

来週らいしゅうも同おなじ地区ちくで２に発はつの処理しょりが行おこなわれる予定よていで、空港くうこうと那覇なは市しの中心ちゅうしん部ぶなどを結むすぶモノレールが、作業さぎょうのあいだ運休うんきゅうすることになっています。

ソース：NHK ニュース