Show Furigana
日産 ゴーン前会長の後任決定見送り 会長の不在長期化へ
2018-12-17 19:48:50

日産自動車は、当初、17日に決定することを目指していたカルロス・ゴーン前会長の後任について、新たに設けた第三者の専門家らによる委員会の議論を踏まえることになり、会長の不在は長期化する見通しになりました。
日産は、当初、目指していた17日の取締役会でのゴーン前会長の後任の決定を見送ったと発表しました。
会長人事をめぐっては、大株主のルノーが日産の会長をみずから選任することを求めているほか、臨時の株主総会を開くことも要請していて、決定の見送りはルノー側のこうした姿勢も影響しているものとみられます。
また、日産は、ゴーン前会長の不正を踏まえて新たな委員会を設けたと発表しました。
委員会は、経団連の榊原名誉会長や元高等裁判所長官など第三者の専門家に、日産の社外取締役が加わり、経営体制の在り方などを提言するということで、会長の後任は、この委員会の議論を踏まえ協議されることになります。
後任会長の選任の時期について、日産の西川廣人社長は取締役会のあとの記者会見で、「慎重にやろうと思っている。3月末まで決まらなくてもいいかなと考えている」と述べました。
関係者によりますと、日産社内では、ルノーが要求する臨時の株主総会は開かずに、来年6月の定時の株主総会に合わせて後任の会長を含めた新体制を発足させることも検討されていて、会長の不在は長期化する見通しになりました。
会長人事をめぐっては、大株主のルノーが日産の会長をみずから選任することを求めているほか、臨時の株主総会を開くことも要請していて、決定の見送りはルノー側のこうした姿勢も影響しているものとみられます。
また、日産は、ゴーン前会長の不正を踏まえて新たな委員会を設けたと発表しました。
委員会は、経団連の榊原名誉会長や元高等裁判所長官など第三者の専門家に、日産の社外取締役が加わり、経営体制の在り方などを提言するということで、会長の後任は、この委員会の議論を踏まえ協議されることになります。
後任会長の選任の時期について、日産の西川廣人社長は取締役会のあとの記者会見で、「慎重にやろうと思っている。3月末まで決まらなくてもいいかなと考えている」と述べました。
関係者によりますと、日産社内では、ルノーが要求する臨時の株主総会は開かずに、来年6月の定時の株主総会に合わせて後任の会長を含めた新体制を発足させることも検討されていて、会長の不在は長期化する見通しになりました。
後任人事は経営の主導権争いを象徴
日産自動車のゴーン前会長の後任人事は、ルノーとの今後の経営の主導権争いを象徴する形となっています。
ゴーン前会長の後任をめぐって、日産は先月の取締役会で、3人の社外取締役に後任の会長の候補者の選定を委ねることを決め、17日の取締役会での決定を目指すという姿勢を打ち出していました。
一方、大株主のルノーは、先月の取締役会の前に、日産の経営を担う会長など、COO=最高執行責任者以上の職にはルノー出身者を1人置くという19年前の取り決めに基づき、みずから新会長を選ぶことを日産に伝えていました。
さらに、ルノーは、今月に入って、日産の議決権の43%余りを持ち強い支配力を発揮できる株主総会をできるだけ早く開くよう求めるなど、日産の経営陣をけん制していました。
20年近くルノー出身のゴーン前会長が実質的なトップを務め、ルノーの支配が続いた状況に、日産社内では自主性を求める意向が強まる一方で、ルノーは現在の関係を維持・強化したい意向です。
こうした中でのゴーン前会長の後任の会長人事をめぐる日産とルノーの駆け引きは、今後の経営の主導権争いを象徴する形となっています。
ゴーン前会長の後任をめぐって、日産は先月の取締役会で、3人の社外取締役に後任の会長の候補者の選定を委ねることを決め、17日の取締役会での決定を目指すという姿勢を打ち出していました。
一方、大株主のルノーは、先月の取締役会の前に、日産の経営を担う会長など、COO=最高執行責任者以上の職にはルノー出身者を1人置くという19年前の取り決めに基づき、みずから新会長を選ぶことを日産に伝えていました。
さらに、ルノーは、今月に入って、日産の議決権の43%余りを持ち強い支配力を発揮できる株主総会をできるだけ早く開くよう求めるなど、日産の経営陣をけん制していました。
20年近くルノー出身のゴーン前会長が実質的なトップを務め、ルノーの支配が続いた状況に、日産社内では自主性を求める意向が強まる一方で、ルノーは現在の関係を維持・強化したい意向です。
こうした中でのゴーン前会長の後任の会長人事をめぐる日産とルノーの駆け引きは、今後の経営の主導権争いを象徴する形となっています。
ソース:NHK ニュース