“強制きょうせい結婚けっこん”逃のがれたサウジの18歳さい女性じょせい カナダへ

親おやから強制きょうせい的てきな結婚けっこんを迫せまられたなどとして旅行りょこう中ちゅうに逃げ出にげだし、難民なんみんに認定にんていされていたサウジアラビアの18歳さいの女性じょせいがカナダで保護ほごされることになり、11日にち夜よる、滞在たいざいしていたタイを出発しゅっぱつしました。

サウジアラビア出身しゅっしんの18歳さいの女性じょせい、ラハフ・クヌーンさんは家族かぞくと中東ちゅうとうを旅行りょこう中ちゅうに逃げ出にげだし、今月こんげつ７なな日にち、タイでＵＮＨＣＲゆ-えぬえいちし-あ-る＝国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょに保護ほごされました。

クヌーンさんは親おやから強制きょうせい的てきな結婚けっこんを迫せまられ「帰国きこくさせられたら殺ころされる」などと訴うったえていて、ＵＮＨＣＲゆ-えぬえいちし-あ-るは詳くわしく話はなしを聞きいた結果けっか、クヌーンさんを難民なんみんに認定にんていしました。

これを受うけて、カナダとオーストラリアが受け入うけいれを検討けんとうする考かんがえを示しめしていましたが、タイの当局とうきょくは11日にち夜よる、会見かいけんを開ひらき、クヌーンさんがカナダを選えらび、タイを出発しゅっぱつしたことを明あきらかにしました。

クヌーンさんは今後こんご、カナダ政府せいふとＩＯＭ＝国際こくさい移住いじゅう機関きかんの保護ほごを受うけることになるということです。

一方いっぽう、クヌーンさんの父親ちちおやはタイを訪おとずれて引ひき取とりを求もとめましたが、クヌーンさんが面会めんかいを拒否きょひしたということです。

サウジアラビアに対にたいしては、政権せいけんを批判ひはんしてきたジャーナリストの男性だんせいが殺害さつがいされる事件じけんを受うけて、人権じんけんをめぐる国際こくさい社会しゃかいの厳きびしい目めが注そそがれていて、クヌーンさんの逃亡とうぼうについても人権じんけん問題もんだいとして注目ちゅうもくされていました。

カナダ首相しゅしょう「女性じょせいの権利けんりのため喜よろこんで受け入うけいれる」

これについて、カナダのトルドー首相しゅしょうは11日にちの記者きしゃ会見かいけんで、サウジアラビア出身しゅっしんのラハフ・クヌーンさんを難民なんみんとして受け入うけいれることを明あきらかにしたうえで、「カナダは世界せかいで人権じんけんのために立ち上たちあがり、女性じょせいの権利けんりのために立ち上たちあがることが重要じゅうようだと思おもっており、喜よろこんで受け入うけいれる」と述のべました。

カナダとサウジアラビアの関係かんけいは、去年きょねん８月はちがつ、カナダのフリーランド外相がいしょうがツイッターで、サウジアラビアで拘束こうそくされたという女性じょせい活動かつどう家かの開放かいほうを求もとめたことにサウジアラビア側がわが反発はんぱつし、カナダの大使たいしを国外こくがい退去たいきょ処分しょぶんにするなど冷え込ひえこんでいますが、トルドー首相しゅしょうは今回こんかいの難民なんみん受け入うけいれが両国りょうこくの関係かんけいにどう影響えいきょうするかについては回答かいとうを避さけました。

ソース：NHK ニュース