女児じょじが暴力ぼうりょく訴うったえたアンケートを父親ちちおやに ネット上じょうでさまざまな声こえ

千葉ちば県けん野田のだ市しの教育きょういく委員いいん会かいが、女の子おんなのこが暴力ぼうりょくの被害ひがいを訴うったえたアンケートの回答かいとうのコピーを逮捕たいほされた父親ちちおやに渡わたしたことについて、インターネットのＳＮＳ上じょうでは、批判ひはんの声こえが多おおく上あがっています。

この中なかでは、「どんなことがあろうと、教育きょういく者しゃと名乗なのるなら、盾たてになってでもこどもを守まもるべきではないでしょうか。個人こじんのどう喝どうかつに左右さゆうなどされず、立場たちばと矜持きんじ（きょうじ）を持もって毅然きぜんと振る舞ふるまうべきでした」と教育きょういく委員いいん会かいの対応たいおうを厳きびしく批判ひはんする声こえがありました。

また、「親おやのクレームは恫喝どうかつだよあれは。なんで素直すなおに警察けいさつに言いいますよ？って言いえなかったんだろうか」とか、「威力いりょく業務ぎょうむ妨害ぼうがいで警察けいさつに相談そうだんしろよ……教育きょういく機関きかんはなぜ司法しほう警察けいさつ員いんの介入かいにゅうをそんなに嫌いやがるのか」など、「警察けいさつを呼よぶべきだった」といった声こえが多おおく見みられました。

一方いっぽうで、「担当たんとう者しゃを罰ばっしたところで、『こんな割わりに合あわない仕事しごとを誰だれがやるか』となってこういう仕事しごとをしてくれる人間にんげんが減へるだけなんだからそもそもの教育きょういく委員いいん会かい・児こ相しょう・学校がっこうの連携れんけいシステムを見直みなおさなければ」とか、「どうすればよかったかをちゃんと考かんがえないと今後こんごも同おなじことが繰り返くりかえされてしまう」など、虐待ぎゃくたいを防ふせぐ仕組しくみの在り方ありかたを見直みなおすべきだといった声こえも上あがっていました。

さらに、「『録画ろくが、録音ろくおん』がかなり有効ゆうこうだと思おもう。あおり運転うんてんで効果こうかあげてると思おもうし、撮とりますよ、と伝つたえるだけでもいい。機材きざいを奪うばったり壊こわしたりされたら警察けいさつ呼よべるし、相当そうとう程度ていどの抑止よくし力りょくになる。対応たいおうの正当せいとう性せいも説明せつめいしやすい」といった意見いけんもありました。

木村きむら草くさ太ふとし教授きょうじゅ「弁護士べんごしに相談そうだんできるシステムも必要ひつよう」

憲法けんぽう学者がくしゃで首都しゅと大学だいがく東京とうきょうの木村きむら草くさ太ふとし教授きょうじゅは、ＳＮＳのツイッターの中なかで、「虐待ぎゃくたい事案じあんについては、児こ相しょう介入かいにゅうの時点じてんで、学校がっこうに弁護士べんごしを派遣はけんするぐらいの対策たいさくが必要ひつようだと思おもう。虐待ぎゃくたい加害かがい者しゃへの対応たいおうは、教職きょうしょく員いんには無理むり。子こどもはもちろん、教職きょうしょく員いんにとっても危険きけん」と述のべています。

また学校がっこう側がわが「本人ほんにんの同意どういがない」としてアンケートの回答かいとうを見みせるのを拒否きょひしたのに対にたいして、父親ちちおやが、同意どういを取とったと主張しゅちょうして教育きょういく委員いいん会かいからコピーを受け取うけとったことについては、「学校がっこうとしては、『親権しんけん濫用らんよう』を理由りゆうに拒否きょひするべきだったか？父親ちちおや側がわが『濫用らんようではない』と主張しゅちょうしてきたら、情報じょうほう公開こうかい手続てつづきや、訴訟そしょう手続てつづきで対応たいおうすべきだったと思おもう。早期そうきに弁護士べんごしに相談そうだんできるシステムも必要ひつよう」と述のべています。

ソース：NHK ニュース