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小4女児死亡 父親とのやりとり 児相が会見
2019-02-05 09:34:15

千葉県野田市で小学4年生の女の子が死亡した事件で、逮捕された父親と児童相談所とのこれまでのやり取りをめぐり、千葉県が、午後6時から記者会見を開いて説明を行っています。
文章の内容
この中で千葉県の柏児童相談所の二瓶所長は、亡くなった心愛さんが書いた文書だとして、父親の勇一郎容疑者が児童相談所に示した文書の内容を説明しました。
それによりますと、この文書は、去年2月26日に示され、「お父さんに叩かれたというのは嘘です。小学校の先生に聞かれて思わず言ってしまいました。お父さん、お母さん、妹、親族にたくさんの迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。ずっと前から早く4人で暮らしたいと思っていました。お父さんに早く会いたいです。児童相談所の人にはもう会いたくないので来ないでください。会うと嫌な気分になるので、今日でやめてください。お願いします」と書かれていたということです。
それによりますと、この文書は、去年2月26日に示され、「お父さんに叩かれたというのは嘘です。小学校の先生に聞かれて思わず言ってしまいました。お父さん、お母さん、妹、親族にたくさんの迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。ずっと前から早く4人で暮らしたいと思っていました。お父さんに早く会いたいです。児童相談所の人にはもう会いたくないので来ないでください。会うと嫌な気分になるので、今日でやめてください。お願いします」と書かれていたということです。
「書かされている可能性が高い」と認識
柏児童相談所の二瓶所長は「この手紙についての、児童相談所の扱いということになると思うが、本人からの手紙ということで見せられたが、父親に書かされている可能性が高いと認識していた」と述べました。
「足りないところ多々あった」
二瓶所長は、職員が女の子から聞き取った内容として、「父親が仕事でいないときに、母親に会いに自宅アパートに帰った際に、父親から母親にメールがあり、『こういう手紙を書くように』と内容が書いてあった。女の子がその内容を書き写した」と説明しました。
職員が女の子に、手紙は自分の気持ちと違うかを尋ねたところ、女の子は、「お父さんとお母さんに早く会いたい、いっしょに暮らしたいと思っていたのは本当のこと」と話したと説明しました。
児童相談所の対応について二瓶所長は「児童相談所が子どもの命を守るべきところだとかんがみれば、足りないところはたくさんあり、家庭訪問や学校訪問で女の子の意思を確認するべきだった」と述べました。
職員が女の子に、手紙は自分の気持ちと違うかを尋ねたところ、女の子は、「お父さんとお母さんに早く会いたい、いっしょに暮らしたいと思っていたのは本当のこと」と話したと説明しました。
児童相談所の対応について二瓶所長は「児童相談所が子どもの命を守るべきところだとかんがみれば、足りないところはたくさんあり、家庭訪問や学校訪問で女の子の意思を確認するべきだった」と述べました。
「本人の意向 『帰りたい』と確認できた」
また、二瓶所長は女の子を自宅に戻す判断をしたことについて、「本人の意向としても家に帰りたいと確認できた」と述べ、再び一時保護を行うことはしなかったと説明しました。
ソース:NHK ニュース