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随時ずいじ更新こうしん】ロシア ウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう(11にちうご

2023-05-10 22:55:23

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ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうつづいています。

ウクライナの各地かくちでロシアぐんとウクライナぐん戦闘せんとうつづけていて、大勢たいせい市民しみん国外こくがい避難ひなんしています。戦闘せんとう状況じょうきょう関係かんけい各国かっこく外交がいこうなど、ウクライナ情勢じょうせいをめぐる11にち日本にっぽん時間じかん)のうご随時ずいじ更新こうしんお伝おつたします。

日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかん時差じさがあります)

ウクライナ反転はんてん攻勢こうせい 主要しゅよう都市としメリトポリが焦点しょうてんの1つ

ロシアがわ占拠せんきょするウクライナ南部なんぶザポリージャしゅう主要しゅよう都市としメリトポリは、ウクライナが反転はんてん攻勢こうせいおこなにあたって焦点しょうてんの1つになるとみられています。

アメリカ有力ゆうりょく「ウォール・ストリート・ジャーナル」は今月こんげつ6にち反転はんてん攻勢こうせいすすめるウクライナにとってメリトポリの奪還だっかんさい優先ゆうせん目標もくひょうの1つだとおお専門せんもんがみていると指摘してきしています。

メリトポリには、ロシアが一方いっぽうてき併合へいごうしたウクライナ南部なんぶクリミアにつながるロシアにとって重要じゅうよう補給ほきゅうがあります。

このためウクライナぐんがメリトポリを奪還だっかんすることでロシアがわ補給ほきゅう遮断しゃだんすることができ、ザポリージャしゅう隣接りんせつするヘルソンしゅう地域ちいき奪還だっかんけてもおおきな影響えいきょうあたえるとみられます。

また現地げんちメディアなどによりますと、メリトポリではロシアがわ協力きょうりょくしている関係かんけいしゃ標的ひょうてきにした爆破ばくは事件じけんなどもきていて、メリトポリは、ウクライナの市民しみんらによるロシアへの抵抗ていこう運動うんどう拠点きょてんにもなっているということです。

一方いっぽう戦況せんきょう分析ぶんせきつづけているイギリス国防省こくぼうしょうは、ロシアがわは、ザポリージャしゅうおよそ120キロにわたって3じゅうにもなるだい規模きぼ防衛ぼうえいせんきずいていると分析ぶんせきしていて、ウクライナがわ反転はんてん攻勢こうせいへの警戒けいかいつよめているとみられます。

ワグネル代表だいひょうプリゴジン弾薬だんやくがなければ全滅ぜんめつ危機ききかんしめ

ウクライナ東部とうぶ激戦げきせんバフムトで戦闘せんとうつづけているロシアの民間みんかん軍事ぐんじ会社かいしゃワグネルの代表だいひょうプリゴジン現地げんち状況じょうきょうについて10にち、SNSに投稿とうこうしました。

このなかでプリゴジンは「われわれの部隊ぶたい要員よういんったため、陣地じんち側面そくめんをロシアぐん引き渡ひきわたしたがぐんはそこでも失敗しっぱいした。いまのワグネルには包囲ほういされるリスクがてきた」としています。

そして「ロシアの正規せいきぐん部隊ぶたいはいまやバフムトをり、市内しないのこっているのはワグネルだけだ」としたうえで、「もし十分じゅうぶん弾薬だんやくがなければ、ウクライナぐんによってワグネルは全滅ぜんめつするだろう」と危機ききかんしめしました。

プリゴジンは9にち弾薬だんやく一部いちぶをロシア国防省こくぼうしょうから受け取うけとったとしてバフムトからの撤退てったい表明ひょうめい撤回てっかい戦闘せんとうつづける意向いこうしめしていましたが、今回こんかいあらためてみずからの部隊ぶたいかれたきびしい状況じょうきょうについてあきらかにしたものです。

軍事ぐんじ専門せんもん“ウクライナ反転はんてん攻勢こうせい 初期しょき段階だんかい重要じゅうよう

ウクライナでシンクタンクの代表だいひょうつとめる軍事ぐんじ専門せんもんミハイロ・サモシはNHKのインタビューに対にたいウクライナが踏み切ふみきかましめしている反転はんてん攻勢こうせいについて「スタートがうまくいかなければ、ロシアがわ戦術せんじゅつられ、作戦さくせん立て直たてなおのは容易よういではなくなる」と初期しょき段階だんかい重要じゅうようになると指摘してきしました。

そのうえで「反転はんてん攻勢こうせい成功せいこうさせるには、適切てきせつ準備じゅんびおこない、すべての条件じょうけんととのえておくことがもとめられる」として反転はんてん攻勢こうせいはじめるにあたっては、欧米おうべいがわから供与きょうよされる兵器へいき後方こうほう支援しえん態勢たいせいなどをみながら慎重しんちょう判断はんだんされるという見方みかたしめしました。

また、サモシは、ふゆのあと南部なんぶなど土壌どじょうがぬかるんでいることが反転はんてん攻勢こうせい時期じき影響えいきょうすると指摘してきされていることについて「すう週間しゅうかんもすればあたたかく乾燥かんそうした気候きこうになり、土壌どじょう問題もんだい解決かいけつされる。11つきごろまでは作戦さくせん継続けいぞくできる」とべました。

一方いっぽう反転はんてん攻勢こうせいおこなわれる地域ちいきについては、住宅じゅうたくなどあつまる東部とうぶのドンバス地域ちいきよりも、南部なんぶのザポリージャしゅうやクリミアのほうが平野へいやひろがるなど地形ちけいてきにも攻撃こうげき仕掛しかけやすいとしたうえで「つぎ攻勢こうせいへの起点きてんつくっていくという意味いみでも南部なんぶほう戦略せんりゃくてき重要じゅうようだ」と指摘してきしました。

そして、ロシアが一方いっぽうてき併合へいごうしたクリミアの軍港ぐんこう都市としセバストポリにある燃料ねんりょう貯蔵ちょぞう施設しせつ先月せんげつきた火災かさいなどについて、ウクライナがわ反転はんてん攻勢こうせい優位ゆういすすめるための作戦さくせん一部いちぶであるという見方みかたしめし、「ロシアが有効ゆうこう防衛ぼうえい作戦さくせんをできないようにするための準備じゅんびすすめている」と分析ぶんせきしました。

ドイツぐんトップ ウクライナぐんそう司令しれいかんなど会談かいだん

ドイツぐんトップのブロイヤー総監そうかんは、10にちつたえられたドイツメディアインタビューで、先週せんしゅうウクライナをおとずれ、ウクライナぐんのザルジニーそう司令しれいかんやレズニコフ国防こくぼうしょう会談かいだんしたことをあきらかにしたうえで「ウクライナがわとの対話たいわつうじ、攻勢こうせい計画けいかくすすんでいることはあきらかだった」とべ、反転はんてん攻勢こうせい準備じゅんびすすめられているという見方みかたしめしました。

ただ前線ぜんせん状況じょうきょうについては「まだ地面じめんがぬかるんでいて、農地のうちにはおおきなみずたまりもあり、このすう週間しゅうかんだい規模きぼ戦闘せんとう必要ひつよう条件じょうけんととのっていないとつたえられた」とべました。

一方いっぽう、ドイツをはじめヨーロッパ各国かっこくがウクライナに供与きょうよしているドイツせい主力しゅりょく戦車せんしゃ「レオパルト2」についてブロイヤー総監そうかんは「戦闘せんとう使つかわれているとの説明せつめいけた」とべ、ウクライナぐん実戦じっせん投入とうにゅうしていると指摘してきしました。

ウクライナ原発げんぱつ公社こうしゃ人材じんざい不足ふそく 原発げんぱつ運転うんてんできなくなる

ウクライナがだい規模きぼ反転はんてん攻勢こうせいおこなかましめなか、ロシアが一方いっぽうてき併合へいごうしたとする南部なんぶザポリージャしゅうしんロシアトップは、今月こんげつ5にち、ロシアの支配しはい地域ちいきにいる住民じゅうみんおよそ7まんにんをほか地域ちいき移動いどうさせる方針ほうしんしめしています。

これについて、ウクライナの原子力げんしりょく発電はつでん公社こうしゃ「エネルゴアトム」は10にち、ロシアぐん占拠せんきょするザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでんしょがある地域ちいきからおよそ3100にん移動いどういられるという情報じょうほうがあるとSNSであきらかにしました。

このうち2700にんがザポリージャ原発げんぱつ従業じゅうぎょういんやその家族かぞくで「熟練じゅくれんした人材じんざい壊滅かいめつてき不足ふそくし、原発げんぱつ運転うんてんができなくなる」としてつよ危機ききかんしめしました。

そして原発げんぱつ安全あんぜん運転うんてんけ、ウクライナ国内こくないにいる専門せんもんなど必要ひつよう人材じんざいあつめるため、あらゆる手段しゅだんこうじているとしています。

IAEA=国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんのグロッシ事務じむ局長きょくちょうも6にち声明せいめいで「原発げんぱつはたらほとんどのスタッフが地域ちいき住民じゅうみん移動いどう開始かいしされたという情報じょうほうある深刻しんこく原発げんぱつ事故じこ脅威きょういふせためすぐに行動こうどうしなければならない」として、懸念けねんしめしています。

ウクライナ高官こうかん反転はんてん攻勢こうせい 計画けいかく検討けんとう段階だんかい

ウクライナの国家こっか安全あんぜん保障ほしょう国防こくぼう会議かいぎのダニロフ書記しょきは9にち公共こうきょう放送ほうそうインタビューおうじ、領土りょうど奪還だっかん目指めざしておこなとする反転はんてん攻勢こうせいについて「時期じき方向ほうこうせい最終さいしゅう決定けっていはウクライナぐん最高さいこう司令しれいかんである大統領だいとうりょう執務しつむしつおこなわれる」とべ、最終さいしゅうてき決断けつだんは、ゼレンスキー大統領だいとうりょうくだ強調きょうちょうしました。

そのうえで「われわれの計画けいかくをすべてっているものはだれもいない。なぜなら計画けいかくまだ承認しょうにんされていないからだ」とべ、いくつかの選択肢せんたくし検討けんとうしている段階だんかいだとあきらかにしました。

ウクライナ国内こくないなどでは、反転はんてん攻勢こうせいへの期待きたいたかまっていますが、ウクライナ政府せいふぐんとしては、確実かくじつ成果せいかためにも慎重しんちょう準備じゅんびすすめているものとみられます。

反転はんてん攻勢こうせいをめぐってはレズニコフ国防こくぼうしょう先月せんげつまつ全体ぜんたいとしてわれわれの準備じゅんびはできている」とべるなどはやければ今月こんげつにもはじまるという見方みかたています。
ソース:NHK ニュース