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失業給付の面談 オンライン化拡大へ 子育て中の人など対象
2023-05-11 21:36:53

仕事を失った人が失業給付を受け取るために必要となるハローワークでの面談について、厚生労働省は利便性を高めるため、この夏以降、子育て中の人などを対象にオンライン化を進めていく方針です。
失業給付を受け取るためには最初の認定のときだけでなく、その後も4週間に1度、ハローワークに出向いて面談し、失業状態が続いているかや求職活動を行っているかを報告する手続きが必要ですが、移動の負担が大きいという声が上がっていました。
このため厚生労働省は、ことし1月以降、離島の住民を対象にオンラインによる面談を試験的に行ってきましたが、日程調整の手間などはあるものの利用者のニーズや利便性の向上が確認できたとして、この夏以降、オンライン化をさらに進める方針です。
具体的には、子育て中の人や継続的に治療を受けている人、難病患者などにも対象を広げ、日程調整の効率化のための予約システムも整えます。
また、早期の再就職を目指して就職支援プログラムを受けている人は日常的にハローワークとやり取りしているとして、面談も省き、オンラインでの申請による手続きを認めます。
実施場所は、東京、大阪、愛知など全国9つの大規模な労働局にあるハローワークとします。
この方針は、来週、労使で作る審議会で正式に決定される見通しで、厚生労働省はきめ細かいやりとりができるかや不正が起きないかなど課題を検証しながら、本格的にオンライン化を進めていくことにしています。
ソース:NHK ニュース