雪がたくさん降ったときに気をつけること
2015-01-23 17:00:00

日本では冬になると、雪がたくさん降って、事故や危険が多くなります。次のことに気をつけてください。
【滑りやすい道に気をつけて】
雪が降ると、道が滑りやすくなって、転んでけがをしたり、車がスリップしたりする事故が多くなります。また、道の表面の水が凍ると、道が黒く見えることがあります。これを「ブラックアイスバーン」と言います。凍っていないように見えるため、事故が起きやすくなって危険です。底が滑りにくい靴を履いたり、車を運転する前に冬用のタイヤに取り替えたりしてください。自転車も危険なので、雪が降ったら乗らないでください。
【除雪するときや落雪に気をつけて】
雪がたくさん降って除雪(=雪を片づけること、雪かき)をしているときの事故や、落雪(=屋根から雪が落ちてくること)のために、毎年冬に亡くなる人がいます。屋根の雪を下ろすときは、体にロープを付けたりヘルメットをかぶったりしてください。事故が起きたとき助けを呼ぶことができるように、できるだけ2人以上で行うことも大切です。晴れて気温が上がると、屋根などから雪が落ちてくる可能性が高くなって危険です。このようなときは、屋根の近くに行かないようにしてください。屋根の近くで除雪しなければならないときは、十分に気をつけてください。
【吹雪のときに気をつけて】
降ったり積もったりしている雪が強い風で飛ぶことを「吹雪」と言います。吹雪の中で歩いていると、前がよく見えないため、道がわからなくなることがあります。強い風で、いつもより早く体が冷えて亡くなる人もいます。車を運転していても、前がよく見えなくなります。風で飛んだ雪が道に積もって、車が通ることができなくなることもあります。車が動かなくなったときのために、車には厚い上着や毛布、スコップなどを用意しておきましょう。車が動かなくなったときは、排気ガスが車の中に入らないように、エンジンを止めるか、マフラー(=排気ガスの出口)の周りを除雪しましょう。吹雪のときは、できるだけ外に出ないようにしましょう。
【雪崩に気をつけて】
雪がたくさん降ったり、気温が高くなったりすると、山などに積もった雪が急に崩れて、落ちてくることがあります。これを「雪崩」と言います。雪崩は、角度が30度以上になっている山の斜面(=斜めになっているところ)などで起きやすいと言われています。スキーや山登りなどに行ったときは、雪の降り方や気温の変化に気をつけてください。雪がたくさん積もっている斜面の横にある道を車などで通るときも、雪崩に注意する必要があります。
【停電にも気をつけて】
雪がたくさん降ると、道に雪が積もって町や村から出ることができなくなる心配があります。雪の重さで電線が切れて、停電になる心配もあります。食べ物や、電気を使わないストーブ、懐中電灯などを用意しておきましょう。雪が降ると、電車やバス、飛行機が遅れたり動かなくなったりすることがあります。テレビやラジオ、インターネットなどで調べてから出かけましょう。