携帯電話を使うためには電波を受けるアンテナが必要です。しかし、大きな災害でアンテナを置いた建物が壊れた場合、携帯電話を使うことができなくなります。
総務省と携帯電話の3つの会社は、17日、災害のときでも、できるだけ早く携帯電話を使うことができるようにする実験をしました。
実験では、高知県四万十町の山の中で、小さいアンテナを家に置きました。携帯電話から出る電波が、このアンテナと電柱などにつけた別のアンテナを通ります。そして、人工衛星などを通って、携帯電話で話ができるようになりました。
実験で電話をかけてみた女性は「声がはっきり聞こえて驚きました」と話していました。
総務省は、大きな災害のとき、この実験でできたことを利用できるようにしたいと考えています。