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土星を回っている星「生物に必要なものが全部ある」
2015-03-12 17:30:00

エンケラドスは土星の周りを回っている直径500kmの小さな星です。この星の地下には広い海があって、海の水には有機物が入っていることがわかっています。
東京大学大学院などのグループの研究で、エンケラドスの海の水には、ナノシリカという物質が入っていることがわかりました。ナノシリカは90°C以上の水が出ている所にだけあるため、海の底に熱い水があることになります。
生物が生きるためには、水と有機物とエネルギーの3つが必要です。熱い水はエネルギーになるため、エンケラドスには生物に必要なものが全部あることになります。研究グループは、今もこの3つがあるとわかった星は、地球以外ではエンケラドスが初めてだと言っています。
東京大学大学院の関根康人さんは「地球の海の底にも熱のエネルギーで生きている生物がいます。地球から遠い星にも同じような生物がいる可能性があることがわかりました」と話しています。
ソース:NHK ニュース