博物館によりますと、うろこの特徴などから、上質なキャビアを採取するために養殖される「ベステルチョウザメ」とみられ、ペットショップで観賞用として販売されていることから、飼育されていたものが無断で放流された可能性が高いということです。
淡水魚のチョウザメは、寿命が30年を超えるケースもあり、びわ湖には餌となる貝や小魚が生息していることから、繰り返し放流されれば繁殖して生態系に影響が出るおそれがあるとしています。
琵琶湖博物館の学芸員の田畑諒一さんは、「初めは15センチほどだが、成長すれば1メートルを超える。飼育する前に、最後まで責任を持って面倒をみられるか、よく考えて判断してもらいたい」と話しています。
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びわ湖でチョウザメ捕獲 無断放流か 生態系に影響のおそれも
2022-05-11 08:49:17

滋賀県のびわ湖で本来生息していないはずの「チョウザメ」が網にかかり、地元の博物館では繁殖すれば生態系に影響が出るおそれもあるとして、外来種を勝手に放流しないよう呼びかけています。
大津市北部のびわ湖で今月6日、地元の漁業者が定置網を引き上げたところ、体長およそ1メートルのチョウザメがかかっているのが見つかり、現在、草津市にある琵琶湖博物館が引き取って保護しています。

ソース:NHK ニュース