「月つきの土ど」で植物栽培成功しょくぶつさいばいせいこう　アポロ計画けいかくで採取さいしゅ

　アメリカの研究者けんきゅうしゃがおよそ50年前ねんまえに月がつから持もち帰かえった土つちを使つかって、初はじめて植物しょくぶつを育そだてることに成功せいこうしました。
　フロリダ大学だいがくの研究けんきゅうチームは12日にち、およそ50年前ねんまえに史上初しじょうはじめて人類じんるいが月つきに着陸ちゃくりくした「アポロ計画けいかく」により持もち帰かえった土つちで植物しょくぶつの種たねを発芽はつがさせたと発表はっぴょうしました。
　NASA＝アメリカ航空宇宙局こうくううちゅうきょくから「レゴリス」と呼よばれる月がつの土つちを12グラム譲ゆずり受うけ、水みずと栄養素えいようそを加くわえてシロイヌナズナの種たねを植うえたところ、ほとんどが発芽はつがしたということです。
　ただ、比較対象ひかくたいしょうの地球ちきゅうの土つちに比くらべて発育はついくは悪わるく、月がつの土壌どじょうは植物しょくぶつにとって「ストレスが多おおい」と見みられるとしています。
　アメリカは、日本にっぽんなども参加さんかする有人ゆうじんでの月面探査げつめんたんさ「アルテミス計画けいかく」を進すすめていて、研究者けんきゅうしゃは「月つきで植物しょくぶつを育そだてる最初さいしょの一歩いっぽを踏ふみ出だした」としています。

ソース：NHK ニュース