補正ほせい予算よさん案あん 衆院しゅういん本ほん会議かいぎで可決かけつ 自民じみん・公明こうめいと国民こくみんなど賛成さんせい多数たすう

物価ぶっか高騰こうとうの緊急きんきゅう対策たいさくを実行じっこうするための今年度こんねんどの補正ほせい予算よさん案あんは、衆議院しゅうぎいん予算よさん委員いいん会かいで採決さいけつが行おこなわれ、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうと国民こくみん民主みんしゅ党とうの賛成さんせい多数たすうで可決かけつされました。このあと衆議院しゅうぎいん本ほん会議かいぎでも自民じみん・公明こうめい両りょう党とうと国民こくみん民主みんしゅ党とうなどの賛成さんせい多数たすうで可決かけつされ、参議院さんぎいんに送おくられました。

衆議院しゅうぎいん予算よさん委員いいん会かいでは、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんとすべての閣僚かくりょうが出席しゅっせきして、今年度こんねんどの補正ほせい予算よさん案あんの2日にち目めの質疑しつぎが行おこなわれました。

午後ごごの質疑しつぎで、▼日本にっぽん維新いしんの会かいの藤田ふじた幹事かんじ長ちょうは、先さきに政府せいふの「全ぜん世代せだい型がた社会しゃかい保障ほしょう構築こうちく会議かいぎ」がまとめた中間ちゅうかん整理せいりについて「給付きゅうふは高齢こうれい者しゃ中心ちゅうしん、負担ふたんは現役げんえき中心ちゅうしんという構造こうぞうを見直みなおそうという解決かいけつに向むけた具体ぐたい策さくがない。いま、少すこし得とくをしているかもしれない人ひとに負担ふたんを強しいることを真正しんせい面めんから言いってもらいたい」とただしました。

これに対にたいし、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「中間ちゅうかん整理せいりでは、これまでの社会しゃかい保障ほしょうを見直みなおそうとしている。将来しょうらい世代せだいへの負担ふたんを先送さきおくりせずに能力のうりょくに応おうじて、より支ささえ手しゅをしっかり拡充かくじゅうすることにより、全体ぜんたいで社会しゃかい保障ほしょう制度せいどを支ささえる構造こうぞうを考かんがえていくべきだという問題もんだい意識いしきのもとの提案ていあんとなっている」と述のべました。

▼国民こくみん民主みんしゅ党とうの玉木たまき代表だいひょうは、来月らいげつから1日にちあたりの入国にゅうこく者しゃ数すうの上限じょうげんを2万まん人にんに引き上ひきあげることに関連かんれんし「例たとえば全まったくマスク着用ちゃくようの義務ぎむがない国くにから来きた人ひとはマスクを持もっていない。ツアーの観光かんこう客きゃくは添乗てんじょう員いんが配くばることができるが、入国にゅうこくの枠わくを広ひろげた時ときに、どのようにマスクの着用ちゃくようを徹底てっていするのか」と質問しつもんしました。

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「ビジネス目的もくてきや留学生りゅうがくせいとして入はいって来くる人ひとには当然とうぜん、日本にっぽんのマスク着用ちゃくようのルールに従したがってもらわないといけない。企業きぎょうや学校がっこうが責任せきにんを持もつ態勢たいせいで従来じゅうらいからやっていて、ルールに従したがってもらうよう指導しどうしてもらいたい」と述のべました。

▼共産きょうさん党とうの宮本みやもと徹とおる氏しは、物価ぶっか高騰こうとうを受うけて「全国ぜんこく平均へいきんで930円えんという日本にっぽんの最低さいてい賃金ちんぎんでは人間にんげんらしい生活せいかつができない。所得しょとくが少すくない人ひとほど打撃だげきを受うけ、世界せかい各国かっこくで最低さいてい賃金ちんぎんの引き上ひきあげが行おこなわれていて、思い切おもいきって引き上ひきあげる決断けつだんが必要ひつようだ」と求もとめました。

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「原油げんゆや原材料げんざいりょう費ひの高騰こうとうに対にたいしては13兆ちょう円えんの緊急きんきゅう対策たいさくをはじめさまざまな政策せいさくを用意よういしている。最低さいてい賃金ちんぎんはできるだけ早期そうきに全国ぜんこく平均へいきんで1000円えん以上いじょうを目指めざす方針ほうしんのもと努力どりょくしていて、1000円えんに到達とうたつした後のちも継続けいぞく的てきに取り組とりくんでいきたい」と述のべました。

▼れいわ新選しんせん組ぐみの櫛くし渕ふち万里ばんり氏しは、「物価ぶっかが上あがっている時ときには物価ぶっかを下さげなければいけない。物価ぶっかが上あがった分ぶんを国くにが吸収きゅうしゅうすべきで、いまは消費しょうひ税ぜいを廃止はいしする場面ばめんであり、最低さいていでも減税げんぜいが必要ひつようだ」と指摘してきしました。

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「消費しょうひ税ぜいは社会しゃかい保障ほしょうの安定あんてい財源ざいげんとして位置いちづけられている。生活せいかつを守まもるため、さまざまな国くにの支援しえんは必要ひつようだが、安定あんていした社会しゃかい保障ほしょうを維持いじすることは国民こくみん生活せいかつの安心あんしんにおいて大変たいへん重要じゅうようで、消費しょうひ税ぜいをすべてなくすことは現実げんじつ的てきではない」と述のべました。

また、▼電力でんりょくの確保かくほに関連かんれんして、原子力げんしりょく発電はつでん所しょのリプレース＝建て替たてかえを行おこなう考かんがえがないか問とわれたのに対にたいし、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「安全あんぜん最さい優先ゆうせんで再さい稼働かどうはしっかりと進すすめていきたいと思おもうが、リプレースについては、現時点げんじてんでは想定そうていしていないのが政府せいふの方針ほうしんだ」と述のべました。

予算よさん委員いいん会かいでは、このあと補正ほせい予算よさん案あんの採決さいけつが行おこなわれ、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうと国民こくみん民主みんしゅ党とうの賛成さんせい多数たすうで可決かけつされました。

国民こくみん民主みんしゅ党とうは今年度こんねんど予算よさんに続つづいて、補正ほせい予算よさん案あんにも賛成さんせいしました。

補正ほせい予算よさん案あんは、このあと衆議院しゅうぎいん本ほん会議かいぎでも自民じみん・公明こうめい両りょう党とうと国民こくみん民主みんしゅ党とうなどの賛成さんせい多数たすうで可決かけつされ、参議院さんぎいんに送おくられました。

ソース：NHK ニュース