学校がっこうで“突然とつぜん死し”の子こども AED使用しようの有無うむ 7割わりが記載きさいなし

学校がっこうや幼稚園ようちえんでの事故じこや急きゅうな病気びょうきなどで亡なくなる子こどもが、16年間ねんかんで約やく1500人にん。

NHKが公開こうかいデータをもとに調しらべた結果けっか、このうち500人にん近ちかくは「突然とつぜん死し」だったことが明あきらかになりました。
さらに、救命きゅうめいに有効ゆうこうとされるAEDについては、突然とつぜん死しの7割わりで使つかったかどうか分わかりませんでした。

専門せんもん家かは「再発さいはつ防止ぼうしのためには、救命きゅうめい処置しょちのプロセスや課題かだいを記録きろくして検証けんしょうにいかすことが必要ひつようだ」と指摘してきしています。

娘むすめは倒たおれた直後ちょくごにAEDが必要ひつようだったのに

学校がっこうで突然とつぜん、倒たおれて亡なくなった子こども。

母親ははおやの1人にんに話はなしを聞ききました。

さいたま市しの桐きり田た寿子ひさこさんの娘むすめ、明日香あすかさん（当時とうじ、小学しょうがく6年生ねんせい）は2011年ねん9月つき、駅伝えきでんの練習れんしゅう中ちゅうに校庭こうていで突然とつぜん、心臓しんぞう発作ほっさを起おこして倒たおれ、翌日よくじつ、亡なくなりました。

さいたま市しの調査ちょうさによると、明日香あすかさんは倒たおれた直後ちょくごすぐにAEDによる措置そちが必要ひつような状態じょうたいでした。

しかし当時とうじ、現場げんばの教師きょうしたちは呼吸こきゅうと脈みゃくがあると思おもい、直ただちにAEDによる処置しょちが必要ひつようだと判断はんだんできませんでした。

寿子ひさこさんは「どうして誰だれもAEDを使つかおうとしてくれなかったのかと、最初さいしょはずっと悔くやしい気持きもちでいっぱいでした。過去かこに似にた状況じょうきょうで亡なくなっている事例じれいを知しり、また同おなじことが起おこるのではないかと強つよい危機きき感かんを持もちました」と話はなしていました。

大おおきな教訓きょうくんを残のこした事故じこなのに

明日香あすかさんの死しをきっかけにさいたま市し教育きょういく委員いいん会かいは2012年ねん、寿子ひさこさんとともに「ASUKAモデル」と名付なづけた教員きょういん向むけの救急きゅうきゅう対応たいおうのマニュアルを作つくりました。

また、寿子ひさこさん自身じしんも娘むすめのことを教訓きょうくんにAEDの大切たいせつさを知しってほしいと全国ぜんこく各地かくちの学校がっこうなどで講演こうえん活動かつどうも続つづけています。

明日香あすかさんの事例じれいは日本にっぽんスポーツ振興しんこうセンターが公開こうかいしている「学校がっこう事故じこ事例じれい検索けんさくデータベース」にもまとめられています。

このデータベースは幼稚園ようちえん、保育園ほいくえん、小中こなか学校がっこうや高校こうこうなどの中なかや通学つうがく中ちゅうに事故じこで死亡しぼうしたり重おもい障害しょうがいが残のこったりした生徒せいとや児童じどうについて、見舞みまい金きんの給付きゅうふのために学校がっこうや園えんが提出ていしゅつした学年がくねんや発生はっせい場所ばしょ、事故じこの種類しゅるいや状況じょうきょうなどをまとめたものです。

明日香あすかさんのケースは「校庭こうていで、駅伝えきでん練習れんしゅうの課外かがい活動かつどう中ちゅう、1000mを走はしり終おえ、15m程度ていど歩あるいた後のち倒たおれた。すぐに病院びょういんに搬送はんそう、治療ちりょうを受うけたが、翌日よくじつ死亡しぼうした」と記載きさいされています。

寿子ひさこさんはAEDについて大おおきな教訓きょうくんを残のこした事故じこなのにそれが伝つたわらず、とても短みじかい文章ぶんしょうで終おわっているのが悲かなしいと感かんじています。

また、事例じれいの詳細しょうさいをできるだけ明あきらかにして教訓きょうくんを誰だれもが共有きょうゆうできる仕組しくみに変かえていかなければ、再発さいはつ防止ぼうしにはつながらないと考かんがえています。

「事故じこの教訓きょうくんが伝つたわるよう詳くわしく状況じょうきょうを載のせてほしい」

寿子ひさこさんは「公開こうかいされたデータベースを見みて他たの学校がっこうで起おきている事故じこを知しることで、決けっしてひと事ひとごとではなく自分じぶんの学校がっこうでも起おきるかもしれないという心こころの備そなえを持もつことができる。事故じこの教訓きょうくんが見みた人ひとにちゃんと伝つたわるよう詳くわしく状況じょうきょうを載のせてほしい。それが再発さいはつ防止ぼうしにつながるのではないか」と話はなしていました。

学校がっこう事故じこを詳細しょうさいに分析ぶんせき

学校がっこうや幼稚園ようちえんなどで事故じこはどれくらい起おきているのか。

NHKは公開こうかいされている2005年度ねんどから2020年度ねんどまでの16年間ねんかん、8400件けん余あまりのデータを詳細しょうさいに分析ぶんせきしました。

その結果けっか、亡なくなった子こどもは1556人にんにのぼり内訳うちわけは▽高校生こうこうせいが最多さいたの700人にん、▽中学生ちゅうがくせいが380人にん、▽小学生しょうがくせいが272人にん、▽幼稚園ようちえんや保育園ほいくえんが97人にんなどと、年齢ねんれいが上あがるにつれて多おおくなっています。

見舞みまい金きんの申請しんせい件数けんすうを年度ねんど別べつでみますと、2011年度ねんどが137人にんと最もっとも多おおく、その後そのご、次第しだいに減少げんしょうする傾向けいこうがみられますが、ここ数すう年ねんも毎年まいとし50人にん以上いじょうにのぼっています。

さらに、死因しいんを詳くわしく調しらべると全体ぜんたいの3割わり、490人にんが急きゅうに心こころ停止ていししたことなどによる「突然とつぜん死し」だったことがわかりました。

心こころ停止ていしした際さいには速すみやかなAEDによる措置そちが有効ゆうこうとされていることから、倒たおれた前後ぜんごの状況じょうきょうの記載きさいにある「AED」や「除のぞき細ほそ動どう器き」、「電気でんきショック」という単語たんごを抽出ちゅうしゅつして、データの中なかで使つかわれた頻度ひんどや一緒いっしょに使つかわれたことばなどを調しらべました。

突然とつぜん死しの7割わり AED使用しようの有無うむ 記載きさいなし

その結果けっか、突然とつぜん死しの7割わり（356人にん）では記載きさいがなく、データからはAEDを使つかったかどうか分わかりませんでした。

一方いっぽう、残のこり（134人にん）はAEDに関にかんする記載きさいがあったものの、このうち「すぐに」や「ただちに」など機器ききを使つかうまでの時間じかんの経過けいかがうかがえるものは1割わり余あまり（19人にん）にとどまりました。

AEDによる電気でんきショックが1分ふん遅おくれるごとに救命きゅうめい率りつは10％ずつ下さがるとされていますが、日本にっぽんスポーツ振興しんこうセンターのデータには倒たおれてから使つかうまでの時間じかんや設置せっち場所ばしょまでの距離きょりなどといった具体ぐたい的てきな記述きじゅつはありませんでした。

またAEDの記載きさいがあった134人にんのうち、28人にん（20％）では救急きゅうきゅう隊たいが到着とうちゃくしてから使つかわれていて、なぜ倒たおれてすぐに機器ききを使用しようしなかったのかなどの詳細しょうさいは分わかりませんでした。

専門せんもん家か「救命きゅうめいプロセスや課題かだいを記録きろくし検証けんしょうにいかして」

医師いしで学校がっこうでの突然とつぜん死しに詳くわしい京都きょうと大学だいがく大学院だいがくいん医学いがく研究けんきゅう科かの石見いわみ拓たく教授きょうじゅは日本にっぽんスポーツ振興しんこうセンターのデータについて、事故じこがどういう状況じょうきょうで起おきたのか把握はあくするには非常ひじょうに貴重きちょうなビッグデータだとした一方いっぽうで「AEDがどう使つかわれたのか、使つかえなかった理由りゆうは何なにかが書かかれていないため、救命きゅうめい措置そちがどんなプロセスで行おこなわれたのかを検証けんしょうするのには不十分ふじゅうぶんだ」と指摘してきします。

そのうえで「再発さいはつ防止ぼうしのためには倒たおれた場所ばしょからAEDが置おいてあった場所ばしょまでの距離きょりや機器ききを使用しようするまでの時間じかん、対応たいおうした教師きょうしの判断はんだんなど内容ないようをより充実じゅうじつさせて検証けんしょうし、学校がっこうや社会しゃかい全体ぜんたいで対策たいさくにつなげていくことが重要じゅうようだ」と指摘してきしています。

AEDがあるのに使つかわれないケースも

学校がっこうでの突然とつぜん死しをめぐっては、AEDがあったにもかかわらず使つかわれなかったケースが起おきているといいます。

学校がっこうでの突然とつぜん死しに詳くわしい京都きょうと大学だいがくの石見いわみ教授きょうじゅによると、大おおきく2つのケースがあるということです。

＜1.AEDの設置せっち場所ばしょが適切てきせつでない？＞

まずは、AEDが置おいてある場所ばしょが遠とおかったり、使つかえない時間じかんがあったりしたケースです。

学校がっこうのグラウンドで部ぶ活動かつどうの野球やきゅうの練習れんしゅう中ちゅうに心こころ停止ていしした中学ちゅうがく3年ねんの男子だんし生徒せいとの場合ばあい、AEDがグラウンドから離はなれた校舎こうしゃにあり取とりに行いくのに時間じかんがかるため使用しようできなかったということです。

また、部ぶ活動かつどう中ちゅうに意識いしきを失うしなった別べつの男子だんし高校生こうこうせいのケースでは夜よるだったため校舎こうしゃに鍵かぎがかかっていて入いれず、AEDを持ち出もちだすことができませんでした。

このケースでは学校がっこうがその後そのご、AEDの設置せっち場所ばしょをグラウンドなどに見直みなおしたということです。

石見いわみ教授きょうじゅによると、AEDの設置せっち場所ばしょとしては以下いかの条件じょうけんを踏ふまえた場所ばしょが最適さいてきだということです。

▽心こころ停止ていしのリスクが高たかい運動うんどう場じょうや体育館たいいくかんなどの近ちかく
▽使つかう可能かのう性せいがある現場げんばまで片道かたみち1分ふん以内いない
▽24時間じかん、誰だれでもアクセスできる場所ばしょ

そのうえで、再発さいはつ防止ぼうしのためには個々ここのケースについてさらに詳細しょうさいなプロセスや対応たいおうの記録きろくをとり対策たいさくを検討けんとうすることが必要ひつようだと指摘してきします。

＜2.呼吸こきゅうがあるから使つかわなかった＞

もう1つのケースは倒たおれた子こどもが呼吸こきゅうをしていたことからAEDは必要ひつようないと判断はんだんしたケースです。

突然とつぜん、心こころ停止ていしした際さいには呼吸こきゅうが途切とぎれ途切とぎれになる「死し戦せん期き呼吸こきゅう」というけいれんのような症状しょうじょうが見みられることがあります。

こうしたふだんと明あきらかに違ちがう呼吸こきゅうは「AEDを使用しようするサイン」ですが、知しらない人ひとも多おおく「呼吸こきゅうをしているからAEDを使つかってはいけない」と認識にんしきして対応たいおうしてしまった事例じれいが実際じっさいにあったということです。

「迷まよった時ときはためらわず、すぐにAEDを」

石見いわみ教授きょうじゅは「AEDは機械きかいが自動的じどうてきに心臓しんぞうの動うごきを解析かいせきし、電気でんきショックが必要ひつようかどうかを判定はんていしてくれる。迷まよった時ときはためらわず、すぐにAEDを使つかうことが重要じゅうようだ」と話はなしています。

AED使用しよう 67％が後遺症こういしょうなく社会しゃかい復帰ふっき

残念ざんねんながらAEDを使つかったとしても助たすからないケースはあります。

しかし、適切てきせつな救命きゅうめい措置そちにより命いのちが救すくわれたケースも多数たすう、報告ほうこくされています。

日本にっぽん学校がっこう保健ほけん会かいが行おこなった調査ちょうさでは小学校しょうがっこうや中学校ちゅうがっこう、高校こうこうなどで児童じどうや生徒せいとに対にたいしてAEDによる心肺しんぱい蘇生そせいを実施じっしした件数けんすうは2012年度ねんどから2016年度ねんどの5年間ねんかんに147件けんで、このうちおよそ67％（99件けん）では後遺症こういしょうもなく社会しゃかい復帰ふっきしているということです。

石見いわみ教授きょうじゅは「突然とつぜんの心こころ停止ていしでもAEDの使用しようによって多おおくの命いのちを救すくうことができる。学校がっこうで心こころ停止ていしする事態じたいは決けっしてまれなことではく、教師きょうしや生徒せいとの誰だれでもAEDを使つかえるよう、使い方つかいかたを学まなんでおくことが非常ひじょうに重要じゅうようだ」と話はなしています。

データ分析ぶんせき 詳細しょうさいは

「学校がっこう事故じこ事例じれい検索けんさくデータベース」の分析ぶんせき結果けっかです。

2005年度ねんどから2020年度ねんどまでの間まに、死亡しぼう見舞みまい金きんもしくは、障害しょうがい見舞みまい金きんが支払しはらわれた8404件けんのケースが掲載けいさいされています。

これらのデータについて日本にっぽんスポーツ振興しんこうセンターは「事故じこの再発さいはつ防止ぼうし策さくを検討けんとうするための資料しりょうとして誰だれでも見みることができるようにしている。学校がっこう現場げんばなどで活用かつようしてほしい」としています。

死亡しぼう事例じれいは減少げんしょう傾向けいこう

データの詳細しょうさいです。

8404件けんのケースのうち、2005年度ねんどから2020年度ねんどまでの16年間ねんかんに死亡しぼうした子こどもの数かずは1556人にんにのぼっています。

詳くわしく見みていきます。

＜年度ねんど別べつ（見舞みまい金きんの申請しんせい）＞

公表こうひょうされたデータの中なかでは
▽2005年度ねんどが134人にん
▽2006年度ねんどが119人にん
▽2007年度ねんどが125人にん
▽2008年度ねんどが123人にん
▽2009年度ねんどが114人にん
▽2010年度ねんどが115人にんと減少げんしょうする傾向けいこうが見みられます。

▽2011年度ねんどには137件けんと増ふえますが再ふたたび減少げんしょうし
▽2012年度ねんどは81人にん
▽2013年度ねんどが85人にん
▽2014年度ねんどが76人にん
▽2015年度ねんどが83人にん
▽2016年度ねんどが78人にん
▽2017年度ねんどが77人にん
▽2018年度ねんどが82人にん
▽2019年度ねんどが69人にん
▽2020年度ねんどは58人にんとこの16年ねんで半数はんすう以下いかとなっています。

＜学校がっこう別べつ＞

死者ししゃが最もっとも多おおいのが高校こうこうで700人にんと全体ぜんたいの半数はんすう近ちかく（45.0％）を占しめています。

次ついで中ちゅう学校がっこうが380人にん（24.4％）小学校しょうがっこうが272人にん（17.5％）保育ほいく園えんや幼稚園ようちえんが97人にん（6.2％）と学年がくねんが上あがるにつれて死亡しぼう事故じこが増ふえていることがわかります。

＜場所ばしょ別べつ＞

事故じこの起おきた場所ばしょを見みてみると
▽道路どうろが最もっとも多おおく575人にん（37.0％）
▽教室きょうしつや保育ほいく室しつが179人にん（11.5％）
▽運動うんどう場じょうや校庭こうてい、園えん庭にわが150人にん（9.6％）
▽体育館たいいくかんや屋内おくない運動うんどう場じょうが95人にん（6.1％）
▽学校がっこう外がいの運動うんどう場じょうや競技きょうぎ場じょうが49人にん（3.1％）
▽廊下ろうかが36人にん（2.3％）
▽プールが25人にん（1.6％）
▽河川かせんが25人にん（1.6％）
▽トイレが23人にん（1.6％）
▽海うみや湖みずうみ、沼ぬまや池いけが17人にん（1.1％）
▽スキー場じょうを含ふくむ山やまや林野りんやが16人にん（1.0％）
▽学校がっこう外がいの体育館たいいくかんが14人にん（0.9％）
▽階段かいだんが14人にん（0.9％）
▽公園こうえんや遊園ゆうえん地ちが14人にん（0.9％）
▽ベランダが12人にん（0.8％）となっています。

道路どうろが最もっとも多おおい傾向けいこうは小中こなか学校がっこう、高校こうこうなどで変かわりませんが、高校こうこうでは2番目ばんめが運動うんどう場じょうや校庭こうてい、3番目ばんめが体育館たいいくかんや屋内おくない運動うんどう場じょうなどとなっていて、小中こなか学校がっこうと比くらべて部ぶ活動かつどうなどの機会きかいも増ふえることが背景はいけいにあるとみられます。

一方いっぽうで保育ほいく園えんや幼稚園ようちえんは保護ほご者しゃが連れ添つれそって送り迎おくりむかえすることが多おおく、道路どうろの割合わりあいが減へる一方いっぽう、保育ほいく室しつや教室きょうしつが45人にんと全体ぜんたいの46％を占しめ、最もっとも多おおくなっています。

＜亡なくなった原因げんいんは＞

死因しいんは
▽「頭部とうぶ外傷がいしょう」が472人にん（30.3％）で最もっとも多おおく
▽「心臓しんぞう系けい突然とつぜん死し」が267人にん（17.2％）
▽「全身ぜんしん打撲だぼく」が177人にん（11.4％）
▽「窒息ちっそく死し」が149人にん（9.6％）
▽「内臓ないぞう損傷そんしょう」が119人にん（7.6％）
▽「大だい血管けっかん系けい突然とつぜん死し」が118人にん（7.6％）
▽「中枢ちゅうすう神経しんけい系けい突然とつぜん死し」が105人にん（6.7％）
▽「溺死できし」が62人にん（4.0％）
▽「熱中ねっちゅう症しょう」が27人にん（1.7％）
▽「けい髄ずい損傷そんしょう」が25人にん（1.6％）
▽その他そのた・不明ふめいが30人にん（1.9％）などとなっています。

＜突然とつぜん死し 年度ねんど別べつ＞

体調たいちょうの急変きゅうへんなどで亡なくなる突然とつぜん死しは、死亡しぼう事例じれいのうち3割わりにのぼり、減少げんしょうする傾向けいこうが見みられます。

▽2005年度ねんどが45人にん
▽2006年度ねんどが35人にん
▽2007年度ねんどが41人にん
▽2008年度ねんどが35人にん
▽2009年度ねんどが39人にん
▽2010年度ねんどが39人にん
▽2011年度ねんどは38人にん
▽2012年度ねんどが27人にん
▽2013年度ねんどが23人にん
▽2014年度ねんどが25人にん
▽2015年度ねんどが30人にん
▽2016年度ねんどが19人にん
▽2017年度ねんどが25人にん
▽2018年度ねんどが25人にん
▽2019年度ねんどは25人にん
▽2020年度ねんどは19人にんでした。

＜学校がっこう別べつ＞

学校がっこう別べつで見みてみると高校こうこうが178人にん（36.3％）、中学校ちゅうがっこうが126人にん（25.7％）小学校しょうがっこうが89人にん（18.2％）で高校こうこうと中学校ちゅうがっこうでは突然とつぜん死しの割合わりあいが特とくに高たかくなっています。

＜発生はっせい状況じょうきょう＞

突然とつぜん死しを状況じょうきょう別べつにみると、野球やきゅうや陸上りくじょうといった部ぶ活動かつどうなどの「課外かがい指導しどう」中ちゅうが140人にんとおよそ3割わりを占しめ、次ついで体育たいいくの授業じゅぎょうなどの「各かく教科きょうか等とう」が96人にんとなっています。

＜突然とつぜん死し 場所ばしょ別べつ＞

突然とつぜん死しのデータも、身体しんたいを動うごかすところで体調たいちょうが急変きゅうへんするケースが多おおくなっています。

▽学校がっこう内ないの運動うんどう場じょうや校庭こうてい、園えん庭にわが最もっとも多おおく103人にん（21％）
▽教室きょうしつや保育ほいく室しつが95人にん（19.4％）
▽体育館たいいくかんや屋内おくない運動うんどう場じょうが68人にん（13.9％）
▽道路どうろが62人にん（12.7％）
▽学校がっこう外がいの運動うんどう場じょうや競技きょうぎ場じょうが29人にん（5.9％）
▽プールが12人にん（2.4％）でした。

AED使用しようの状況じょうきょう

心こころ停止ていしした際さいには速すみやかなAEDによる措置そちが有効ゆうこうとされています。

倒たおれた前後ぜんごの状況じょうきょうの記載きさいから「AED」や「除のぞき細ほそ動どう器き」、「電気でんきショック」という単語たんごを抽出ちゅうしゅつすると、490人にんのうち134人にんには記載きさいがありました。

「誰だれが」使つかったのかを調しらべると、
▽教職きょうしょく員いんや生徒せいとがAEDを使用しようしたとみられるケースが102人にん（76.1％）
▽救急きゅうきゅう隊たいが使用しようしたのが28人にん（20.8％）
▽病院びょういんで使用しようされたのも1人にんありました。

※詳細しょうさいは日本にっぽんスポーツ振興しんこうセンター「学校がっこう事故じこ事例じれい検索けんさくデータベース」を参照さんしょうしてください。

ソース：NHK ニュース