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北朝鮮きたちょうせん 弾道だんどうミサイル 異例いれい発射はっしゃ すくなくとも3か所かしょ みじか時間じかんに6はつ

2022-06-05 07:24:16

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防衛ぼうえいしょうは5にち午前ごぜん北朝鮮きたちょうせんから弾道だんどうミサイルすくなくとも6はつが、ひがし方向ほうこう発射はっしゃされたと発表はっぴょうしました。
防衛ぼうえいしょうは、複数ふくすう場所ばしょから同時どうじ発射はっしゃする能力のうりょく試験しけん可能かのうせいがあるとみています。
すくなくとも3か所かしょ場所ばしょから短時間たんじかんに6はつ発射はっしゃするのは異例いれいで、くわしい分析ぶんせきすすめています。

北朝鮮きたちょうせんが5にち午前ごぜん複数ふくすう地点ちてんから発射はっしゃした弾道だんどうミサイルすくなくとも6はつ詳細しょうさいです。

防衛ぼうえいしょうによりますと、
▽1はつは96ふんごろに西岸せいがん付近ふきんからひがし発射はっしゃされ、
最高さいこう高度こうどおよそ50キロんだ距離きょりはおよそ350キロ。

▽2はつは910ふんごろに東岸とうがん付近ふきんからひがし発射はっしゃされ、
最高さいこう高度こうどおよそ50キロ距離きょりはおよそ300キロ。

▽3はつは915ふんごろに西岸せいがん付近ふきんからひがし発射はっしゃされ、
最高さいこう高度こうどおよそ50キロ距離きょりはおよそ400キロと推定すいていされています。

また
▽4はつは924ふんごろに内陸ないりく付近ふきんからひがし発射はっしゃされ、
最高さいこう高度こうどおよそ100キロ距離きょりはおよそ350キロ。

▽5はつは9時半じはんごろに西岸せいがん付近ふきんからひがし発射はっしゃされ、
最高さいこう高度こうどおよそ50キロ距離きょりはおよそ400キロ。

▽6はつは941ふんごろに内陸ないりく付近ふきんからひがし発射はっしゃされ、
最高さいこう高度こうどおよそ100キロ距離きょりはおよそ300キロと推定すいていされています。

北朝鮮きたちょうせん 複数ふくすうのミサイル発射はっしゃ過去かこにも

北朝鮮きたちょうせんが、複数ふくすう弾道だんどうミサイルを発射はっしゃしたケース過去かこにもあります。

防衛ぼうえいしょうによりますと、
平成へいせい18ねん7つきには射程しゃていが1000キロえる弾道だんどうミサイル「ノドン」や、ちょう射程しゃてい弾道だんどうミサイル「テポドン2ごう」などを1にちのうちにわせて7はつ発射はっしゃしました。

また
平成へいせい21ねん7つきにも短距離たんきょり弾道だんどうミサイルの「スカッド」や、「ノドン」などわせて7はつ発射はっしゃしました。

弾道だんどうミサイルを3はつ以上いじょう発射はっしゃした最近さいきんケースと、
平成へいせい29ねん3つきに「スカッドER」とばれる短距離たんきょり弾道だんどうミサイルを4はつ発射はっしゃしたほか
▽5つき12にちにも弾道だんどうミサイル3はつ発射はっしゃしています。

過去かこ発射はっしゃのあと、北朝鮮きたちょうせんは「同時どうじ発射はっしゃ訓練くんれん成功せいこうした」など発表はっぴょうしていて、防衛ぼうえいしょうは、今回こんかい複数ふくすう場所ばしょから同時どうじ発射はっしゃする能力のうりょくテストした可能かのうせいがあるとみています。

また今回こんかいのようにすくなくとも3か所かしょ場所ばしょから短時間たんじかんに6はつ発射はっしゃするのは異例いれいで、くわしい分析ぶんせきすすめています。

韓国かんこくぐん 「4か所かしょからわせて8はつ発射はっしゃ

一方いっぽう韓国かんこくぐんは、北朝鮮きたちょうせんが5にち午前ごぜん9すぎから30ふんあまりにわたって、短距離たんきょり弾道だんどうミサイル8はつ発射はっしゃしたとあきらかにしました。

韓国かんこくぐん合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、北朝鮮きたちょうせんが8はつ短距離たんきょり弾道だんどうミサイルを発射はっしゃした場所ばしょについて、
首都しゅとピョンヤン(平壌ぴょんやん郊外こうがいのスナン(順安じゅんあん)、
西部せいぶのピョンアン(平安へいあん南道みなみどうケチョン(がわ)、
北西ほくせいのピョンアン北道ほくどうトンチャンリ(ひがしくらさと)、
東部とうぶのハムギョン南道みなみどうハムン(きょう付近ふきんの、
わせて4か所かしょだったと発表はっぴょうしました。

また、8はつのミサイルの
飛行ひこう距離きょりおよそ110キロからおよそ670キロ、
高度こうどはおよそ25キロからおよそ90キロだったとしています。

もとうみしょう「“同時どうじだん射撃しゃげき”をねらった可能かのうせい

海上かいじょう自衛隊じえいたい司令しれいかんつとめたもとうみしょう香田こうだ洋二ようじさん今回こんかい北朝鮮きたちょうせん発射はっしゃしたミサイルについて、その距離きょり高度こうどなどから、2019ねん以降いこう発射はっしゃ繰り返くりかえしている多連装たれんそうロケットほう短距離たんきょり弾道だんどうミサイルではないかと指摘してきしています。

そのうえで、今回こんかい複数ふくすう地点ちてんからすくなくとも6はつ発射はっしゃされたことについて「別々べつべつ場所ばしょからったミサイルを、特定とくてい地点ちてんほぼ同時どうじたまちゃくさせることで、迎撃げいげきされにくくする『同時どうじだん射撃しゃげき』をねらった可能かのうせいがある。ミサイルの性能せいのう確認かくにんだいいち目的もくてきではあるだろうが、同時どうじ戦術せんじゅつてき応用おうようという目的もくてきをあわせ発射はっしゃだったのではないか」とはなしています。

発射はっしゃ背景はいけいについては、4にちまで沖縄おきなわみなみ海上かいじょうアメリカ空母くうぼ韓国かんこくぐんのイージス駆逐くちくかん参加さんかして共同きょうどう訓練くんれんおこなわれたことにれ「北朝鮮きたちょうせんとしては、韓国かんこくでユン政権せいけん発足ほっそくして以降いこうとくべいかん連携れんけいつよまっていることに反対はんたいしていくという、つよメッセージをおくったのではないか」と指摘してきしています。

そのうえで「北朝鮮きたちょうせんなが主力しゅりょくとされてきた冷戦れいせん時代じだいふるスカッドミサイルの更新こうしん急速きゅうそくすすめていて、即応そくおうせい精度せいどがともに格段かくだん進歩しんぽしている。にちべいかんいままで以上いじょう瞬時しゅんじ役割やくわり分担ぶんたんめて対応たいおうすることがもとめられ、おおきな宿題しゅくだいきつけられているとえるにちべいかん連携れんけいしっかりせることが北朝鮮きたちょうせん挑発ちょうはつ冒険ぼうけん主義しゅぎ抑止よくしする最大さいだい手段しゅだんだ」とべ、にちべいかん3か国かこく緊密きんみつ連携れんけい引き続ひきつづ重要じゅうようだとしています。
ソース:NHK ニュース