衆議院本会議では、まず、立憲民主党が提出した細田衆議院議長に対する不信任決議案の審議が行われ、投票による採決の結果、自民・公明両党などの反対多数で否決されました。
野党側は、立憲民主党や共産党などは賛成し、日本維新の会、国民民主党、れいわ新選組などは採決を棄権しました。
続いて、岸田内閣に対する不信任決議案の審議が行われました。
立憲民主党の泉代表は「国民が物価高で苦しむなか、政府が物価対策を届けていないことで、消費が低迷し、日本経済に打撃となる可能性がある。その事実を国民に伝え、国民の意思によって政治を動かせる限られた機会がこの不信任決議案だ」と述べ、賛同を呼びかけました。
これに対し、自民党の上川幹事長代理は、「情勢の変化に対応し続けてきた岸田総理大臣の決断力や実行力への期待が高まっている。その歩みを止める不信任案の提出は極めて不誠実だ」と反論しました。
このあと投票による採決が行われ、立憲民主党と共産党などは賛成しましたが、自民・公明両党に加え、日本維新の会、国民民主党などの反対多数で否決されました。
一方、れいわ新選組は採決を棄権し、野党側は足並みが乱れる結果となりました。
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岸田内閣の不信任案 自民 公明 維新 国民などの反対多数で否決
2022-06-09 08:50:42

立憲民主党が提出した岸田内閣に対する不信任決議案は衆議院本会議で採決が行われ自民・公明両党に加え、日本維新の会、国民民主党などの反対多数で否決されました。

岸田首相「責任果たし期待に応えていきたい」

岸田総理大臣は、総理大臣官邸で記者団に対し「議会で信任をいただいた。引き続き、責任を果たし、期待に応えていきたい」と述べました。
※岸田総理大臣のコメントをネットでライブ配信した際に音声が出ませんでした。大変失礼いたしました。
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自民 高木国対委員長「粛々と否決されて大変よかった」

自民党の高木国会対策委員長は、国会内で記者団に対し「もとより不信任に値しないと言ってきたので、粛々と否決されて大変よかった。与党一致結束して対応できた。不信任案も否決されたのだからしっかりと野党にも協力してもらい、会期内にすべての法案を成立させたい」と述べました。
ソース:NHK ニュース