WTO=世界貿易機関のオコンジョイウェアラ事務局長は12日、ジュネーブの本部で記者会見し「世界はいまだ新型コロナウイルスに対処しているさなかで、ロシアのウクライナ侵攻を受けた食料危機やエネルギー危機も進行中だ。これだけの危機が同時多発的に起きるのはこれまで前例がない」と、強い危機感を示しました。
そのうえで「大事なことは、どのメンバーもどの国も単独でこうした危機を解決することはできないということだ」と述べ、今こそWTOのような多国間の枠組みが必要だと強調しました。
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【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(13日の動き)
2022-06-13 03:08:10

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交などウクライナ情勢をめぐる13日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交などウクライナ情勢をめぐる13日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
“今こそ多国間の枠組みが必要” WTO事務局長
WTO閣僚会議で多角的貿易体制の揺らぎを議論
WTO=世界貿易機関の閣僚会議が日本時間の12日夜、スイスのジュネーブで開会式を行い、4日間の会議の初日となるこの日は、ロシアのウクライナ侵攻が要因となり食料やエネルギーなどの価格が高騰し多角的貿易体制が揺らいでいる現状について議論が行われました。
“ロシア 食料を人質に世界を脅迫している” ウクライナ通商代表
ウクライナへの支援会合を主催したEU=ヨーロッパ連合のドムブロフスキス上級副委員長がメディアの取材に応じ、「ロシアによる穀物輸出の妨害を一刻も早く解除し、ウクライナの農家がその対価を早く受け取れるよう努力しなければいけない」と述べ、ウクライナの港の封鎖が解除され少しでも早く穀物の輸出が再開できるよう国際社会に働きかけていく考えを示しました。
また、ウクライナのタラス・カチカ通商代表はWTO加盟国の連帯に感謝の意を示すとともに「ロシアによる戦争はウクライナで経済を破滅させ何千もの人々を殺しているというだけでなく、『飢餓のゲーム』を行っているという意味では世界全体にとっても脅威だ」と述べ、ロシアが食料を人質にとり世界を脅迫していると批判しました。
また、ウクライナのタラス・カチカ通商代表はWTO加盟国の連帯に感謝の意を示すとともに「ロシアによる戦争はウクライナで経済を破滅させ何千もの人々を殺しているというだけでなく、『飢餓のゲーム』を行っているという意味では世界全体にとっても脅威だ」と述べ、ロシアが食料を人質にとり世界を脅迫していると批判しました。
ウクライナの貿易環境改善を支援 EU主催の会合で声明
EU=ヨーロッパ連合の主催でウクライナへの支援を話し合う会合が開かれ、日本を含むおよそ60の国と地域の代表が出席し、ウクライナの貿易環境の改善を支援するとともに、ほかの加盟国への協力を呼びかけることなどをまとめた声明を発表しました。
ゼレンスキー大統領「ロシア軍 国民を捨て駒に」

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日、新たに公開した動画で「ロシア軍はドンバスに予備役の部隊を配置しようとしているが、訓練不足の徴集兵などを戦場に投入しようとしているようにみえる。ロシア軍の将軍たちは国民を数の上で優位に立つための捨て駒としか見ていない」と述べ、ロシア軍を批判しました。
また、東部の戦況について、「セベロドネツクでは激しい戦闘が至るところで続いている。リシチャンシクやスラビャンスクなどの方面にもロシア軍は圧力を強めている」と述べ、ロシア軍がセベロドネツク以外の東部の都市にも攻勢をかけているとの見方を示しました。
また、東部の戦況について、「セベロドネツクでは激しい戦闘が至るところで続いている。リシチャンシクやスラビャンスクなどの方面にもロシア軍は圧力を強めている」と述べ、ロシア軍がセベロドネツク以外の東部の都市にも攻勢をかけているとの見方を示しました。
ロシア資本のハンバーガーチェーンに行列

ロシアから撤退したアメリカのハンバーガーチェーン大手、マクドナルドの店舗を利用して、ロシア資本の新たなハンバーガーチェーンが12日、15の店舗で営業を始めました。
新たなハンバーガーチェーンの名前は「フクースナ・イ・トーチカ」、ロシア語で「おいしい。ただそれだけ」という意味です。
営業初日となった12日、首都モスクワの店舗では、市民が長い行列を作り、カウンターでハンバーガーやポテトを次々と注文していました。
マクドナルドで好きだったチキンのハンバーガーなどを注文したという男性客は「すべて同じです。もちろんパッケージは新しくなっていますが、味も品質もすばらしい」と話していました。
マクドナルドは、ロシアによる軍事侵攻を受けてことし3月中旬、ロシア国内のおよそ850店舗すべての営業を停止し、その後、ロシアの会社に事業を売却していました。
会社の代表は「850店舗だけでなく、新しい店舗を開いていく」と話していて、会社としてはマクドナルドよりもさらに店舗を増やし、ロシアのブランドとして成長させたい意向です。
新たなハンバーガーチェーンの名前は「フクースナ・イ・トーチカ」、ロシア語で「おいしい。ただそれだけ」という意味です。
営業初日となった12日、首都モスクワの店舗では、市民が長い行列を作り、カウンターでハンバーガーやポテトを次々と注文していました。
マクドナルドで好きだったチキンのハンバーガーなどを注文したという男性客は「すべて同じです。もちろんパッケージは新しくなっていますが、味も品質もすばらしい」と話していました。
マクドナルドは、ロシアによる軍事侵攻を受けてことし3月中旬、ロシア国内のおよそ850店舗すべての営業を停止し、その後、ロシアの会社に事業を売却していました。
会社の代表は「850店舗だけでなく、新しい店舗を開いていく」と話していて、会社としてはマクドナルドよりもさらに店舗を増やし、ロシアのブランドとして成長させたい意向です。
ロシア著名人が軍事侵攻を支持
6月12日の「ロシアの日」にあわせて、首都モスクワのクレムリンで開かれた式典では科学技術や文化などの分野で活躍した著名人が表彰されました。
このうち、ロシアの著名な映画監督のニキータ・ミハルコフ氏は「ロシアは、20年前の奈落の底から抜け出し、いまに至った。われわれが生きるこの時代に、ドンバス地域では、まさに、新しいロシアが誕生しようとしている」と述べウクライナへの軍事侵攻を支持する考えを示しました。
このうち、ロシアの著名な映画監督のニキータ・ミハルコフ氏は「ロシアは、20年前の奈落の底から抜け出し、いまに至った。われわれが生きるこの時代に、ドンバス地域では、まさに、新しいロシアが誕生しようとしている」と述べウクライナへの軍事侵攻を支持する考えを示しました。
ソース:NHK ニュース