去年1月6日のアメリカ議会への乱入事件をめぐって、与党・民主党が主導する議会下院の特別委員会は16日、改めて公聴会を開き、当時、副大統領だったペンス氏の側近らが証言しました。
それによりますと、ペンス氏は事件が起きた当日、2か月前に行われた大統領選挙でバイデン氏が当選したことを議会で宣言する予定でしたが、トランプ氏は自分を選挙の勝者だと認定するようペンス氏に電話などで圧力をかけ続けたということです。
ペンス氏の側近は「トランプ氏の弁護士はそうした行為は違法だと本人に伝えていた」と証言し、トランプ氏は違法である可能性を認識していたと主張しました。
そして、要求を拒んだペンス氏をトランプ氏はツイッターで「勇気がない」などと批判し、ペンス氏は、議会になだれ込んだトランプ氏の支持者から逃れて議場から脱出することを余儀なくされましたが、委員会によりますと、群衆は一時、ペンス氏まで12メートルの距離に迫ったということです。
委員会は、ペンス氏が議事堂の地下に4時間半にわたって避難していた時の写真も公表しました。
公聴会は来週も開かれ、民主党としては秋の中間選挙も念頭に、共和党内で依然、強い影響力を持つトランプ氏への攻勢を強めるねらいもあるとみられます。
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トランプ氏 電話などでペンス氏に圧力 “自分は選挙の勝者”
2022-06-17 02:32:33

去年1月、アメリカ議会にトランプ前大統領の支持者らが乱入した事件をめぐる議会の公聴会が開かれ、当時、議会でバイデン氏の当選を宣言する予定だった副大統領のペンス氏に対し、トランプ氏が自分を勝者として認定するよう圧力をかけ続けた実態を関係者が証言しました。

ソース:NHK ニュース