“何なにも決きめられない”WTOで6年半ねんはんぶりの閣僚宣言かくりょうせんげん

　WTO（世界貿易機関せかいぼうえききかん）の閣僚会議かくりょうかいぎは6年半ねんはんぶりとなる閣僚宣言かくりょうせんげんにこぎつけ、閉幕へいまくしました。
　WTO・オコンジョイウェアラ事務局長じむきょくちょう：「皆みなさん、手てぶらで帰かえることはなくなりました」
　スイス・ジュネーブで開ひらかれたWTO閣僚会議かくりょうかいぎは17日にち、閣僚宣言かくりょうせんげんを採択さいたくして閉幕へいまくしました。
　ロシアのウクライナ侵攻しんこうで高たかまる食料危機しょくりょうききに対応たいおうするため、WTOのルールに反はんした不要ふような輸出規制ゆしゅつきせいをしないことや20年以上ねんいじょう、議論ぎろんが続つづいた漁業補助金ぎょぎょうほじょきんの規制きせいでも合意ごういしました。
　閣僚宣言かくりょうせんげんの採択さいたくは6年半ねんはんぶりとなります。
　全会一致ぜんかいいっちが原則げんそくのWTOでは長ながらく何なにも決きめられず、機能不全きのうふぜんが指摘してきされていました。
　今回こんかいは急きゅうきょ会議期間かいぎきかんを1日延長にちえんちょうし、最終日さいしゅうびも日付ひづけを越こえて議論ぎろんを続つづけ、なんとか成果せいかにこぎつけた形かたちです。

ソース：NHK ニュース