アジアプロ野球チャンピオンシップ開幕 日本 台湾に勝利
2023-11-16 14:56:13

「アジアプロ野球チャンピオンシップ」は、東京ドームで16日から始まり、日本、台湾、韓国、それにオーストラリアの4チームが若手選手を中心に構成された代表メンバーで戦います。
大会は、まず総当たりの予選リーグが行われ、上位2チームが決勝に進みます。
この大会が初陣となる井端監督率いる日本代表は、予選リーグ第1戦の台湾戦に臨みました。
日本は、打線が相手の先発ピッチャーに苦しみ、5回まで1人のランナーも出せませんでしたが、6回、1アウトから巨人の門脇誠選手がツーベースを打って初ヒットをマークし、7回には3番に入った阪神 森下選手のソロホームランで先制しました。
投げては先発した巨人の赤星優志投手が5回途中まで投げ、ヒット3本、無失点に抑え、その後も3人の投手リレーで8回まで得点を許しませんでした。
9回には、広島の坂倉将吾選手のタイムリーヒットなどで3点を加え、最後はヤクルトの田口麗斗投手が無失点に抑えて、日本が4対0で勝ちました。
井端監督は就任後の初戦を白星で飾りました。
大会は19日まで行われ、日本は17日に予選リーグの第2戦で韓国と対戦します。
7回に先制のソロホームランを打った、阪神の森下翔太選手は「芯でしっかりと打てたので後は伸びてくれと思った。入ってうれしい」と振り返りました。
また、今シーズンは日本シリーズにも出場し、短期決戦を経験したことをふまえ「大舞台でしっかりと戦えたところが、経験として強みになっていると思う。17日もしっかりと勝って、予選をトップ通過できるように頑張りたい」と話していました。
先発した巨人の赤星優志投手は5回途中無失点の内容に「相手ピッチャーがいいという情報があったので、なんとか無失点で抑えていこうという気持ちだった」と話しました。
その上で、4回、ツーアウト一塁二塁のピンチでキャッチャーの坂倉将吾選手からどのようなことばをかけられたか聞かれると、「『ストライクゾーンで勝負していこう』と言われて開き直って投げることができた」と振り返りました。
その上で「残り3試合は全力で応援したい」と話していました。
初陣を白星で飾った日本代表の井端弘和監督は試合後の会見で「勝つことがてきてとてもほっとしている。序盤から重苦しい雰囲気だったが投手陣が粘ってくれて勝利に結びつけることができた」と台湾打線を0点に抑えた5人のピッチャーをたたえていました。
また、0対0の7回に先制のソロホームランを打った阪神の森下翔太選手について「ランナーが盗塁失敗した後の初球を捉えて、ひと振りで嫌な雰囲気を変えてくれたし、9回の攻撃も森下選手のヒットから始まったのでチャンスメークの面でもすばらしかった」と評価していました。
そして、「きょうは初戦ということでふだん通りプレーすることは難しかったと思うが、あす以降はリラックスして試合に入れるし、本来の状態になると思う。韓国戦では飲まれないように最初から攻めていきたい」と意気込んでいました。