【速報中】日中首脳会談 約1時間行われ終了
2023-11-17 03:17:46

1年ぶりの日中首脳会談は、午前10時40分すぎに始まり、およそ1時間行われ、さきほど終了しました。
10時40分すぎ サンフランシスコのホテルで始まる
岸田総理大臣と中国の習近平国家主席との首脳会談は、先ほど日本時間の午前10時40分すぎからサンフランシスコのホテルで始まりました。
習主席「あなたと再会できてうれしい」
習主席は会談の冒頭「あなたと再会できてうれしい。ことしは両国の平和友好条約の締結から45周年にあたる。国際情勢の変化が激しい中、平和共存や、世代をこえた友好、それに互いに利益のある協力や共同発展は中日両国の人々の利益に合致する」と述べました。
岸田首相「明るい日中関係の未来を」
これに対し、岸田総理大臣は「国際社会は歴史的な転換点にある。日中両国は地域と国際社会をリードする大国として、世界の平和と安定に貢献していく責任を有しており、明るい日中関係の未来を切りひらけるよう、力を合わせていきたい」と述べました。
習主席の詳しい発言は?
中国の習近平国家主席は会談の冒頭で「ことしは両国の平和友好条約の締結から45周年にあたる。45年間、この条約を含む4つの政治文書のもと、両国関係は、風雨にもかかわらず、全体的に発展の勢いを保ち、両国の人々に幸福をもたらし、地域の平和と発展、繁栄の促進に積極的な役割を果たしてきた」と述べ、これまでの日中関係を振り返りました。
その上で「国際情勢の変化が激しい中、平和共存や世代をこえた友好、それに互いに利益のある協力や共同発展は、中日両国の人々の利益に合致する正しい方向だ。双方は、歴史の大勢と時代の流れを把握し、意見の隔たりを適切に管理しなければならない。そして、4つの政治文書の原則を順守し戦略的互恵関係の位置づけを再確認し、新しい時代の要求にふさわしい関係の構築に尽力すべきだ」と述べ、両国関係の重要性を強調しました。
会談終わる
岸田総理大臣と中国の習近平国家主席による1年ぶりの日中首脳会談は、午前10時40分すぎに始まり、およそ1時間行われ、さきほど終了しました。
会談の内容は?
会談の詳しい内容は、まだ明らかにされていませんが、両首脳は、日中両国が過去にまとめた4つの政治文書の原則と共通認識を堅持し、双方が共通の利益を拡大する「戦略的互恵関係」を包括的に推進していく立場を再確認したとみられます。
その上で「建設的かつ安定的な日中関係」の構築に向けて、新たな時代の関係を切りひらいていくため、首脳を含むあらゆるレベルで緊密に意思疎通を重ねていくことで一致したものとみられます。
また両首脳は、グリーン経済や医療・介護などの分野で具体的な成果を出していくため、日中ハイレベル経済対話を適切な時期に開催することも確認したものとみられます。
一方、岸田総理大臣は、沖縄県の尖閣諸島を含めた東シナ海の情勢について、深刻な懸念を改めて伝えたほか、日本のEEZ=排他的経済水域内に設置された中国のブイの即時撤去を求めたものとみられます。
さらに、福島第一原発の処理水放出をめぐり、科学的根拠に基づく対応とともに、日本産水産物の輸入停止措置の即時撤廃を改めて求めたほか、中国国内で相次いで拘束された日本人の早期解放も働きかけたとみられます。